双葉山生誕100年記念 出身地の宇佐市で冬巡業

[ 2012年12月4日 18:00 ]

双葉山の像の前で、ポーズをとる横綱白鵬

 3年ぶりの開催となった大相撲の冬巡業が4日、不世出の大横綱双葉山の生誕100年を記念し、出身地の大分県宇佐市で開かれ、双葉山を尊敬する横綱白鵬らが参加した。

 会場の体育館には平日にもかかわらず、満員の2500人が詰め掛けた。同市では20年ぶりの巡業だったが、あらためて「昭和の角聖」の存在感が示された。

 2010年に不滅といわれる双葉山の69連勝に挑み、史上2位の63連勝で止まった白鵬。朝稽古の前には生家跡などを訪れ、巡業会場では大きな拍手を浴びた。「朝稽古や土俵入りで、すごく熱のある応援をいただいた。尊敬する横綱の地で、神聖な気持ちです」とファンに感謝した。

 宇佐巡業は昨年行われる予定だったが、八百長問題の影響で中止。是永修治市長によると、市民からの開催要望が強く、ことしに入って急きょ日本相撲協会に打診して実現した。是永市長は「市民の皆さんも感激していた。今後もいろいろな形で相撲の企画やイベントに関わっていきたい」と話した。

 九州場所後の冬巡業は一昨年が野球賭博、昨年は八百長と不祥事続きで実施されなかった。

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2012年12月4日のニュース