羽生「考えすぎた」3度転倒 世界最高SPから一転…

[ 2012年10月22日 06:00 ]

ジャンプで3度転倒した羽生は2位に終わる

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 スケートアメリカ第2日

(10月21日 米ワシントン州ケント)
 17歳が自滅した。SPで世界最高点をマークした羽生だったが、演技を終えると、力なく膝に手をついた。「こんなものですよ、まだ自分は」。冒頭の4回転トーループ、続く4回転サルコーで転倒。終盤にも派手に転び、励ましの拍手を浴びて何とか立ち上がったが、9・75点差をつけていた小塚に逆転された。

 公式練習後、2時間余り時間が空いたが、宿舎に戻らなかった。今季から師事するオーサー・コーチは「会場に長く居続け、考えすぎて消耗した」と分析。演技直前の6分間練習でもジャンプの失敗が続き、羽生も「いろんな選手のことが目に入った」と集中を欠いていたことを認めた。

 タイトルを逃したが、悔しさを引きずってはいられない。地元・宮城で行われるNHK杯(11月23日開幕)ではエース・高橋大輔と激突。「相手が高橋さんだろうが、絶対勝ちたい」。東日本大震災の被災地の期待を背負う若武者は、闘志を高めた。

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2012年10月22日のニュース