真央 逆襲シーズン好スタート!3回転半封印もフリー2位

[ 2012年10月7日 06:00 ]

団体戦で演技する浅田真央

フィギュアスケート ジャパン・オープン

(10月6日 さいたまスーパーアリーナ)
 逆襲へ好発進だ。フリーのみで行われ、今季初戦の浅田真央(22=中京大)は122・04点で女子2位。スピンが0点になるミスがありながら、高得点をマークした。世界選手権6位に沈んだ昨季からの巻き返しへ好スタートを切り、この日は封印したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もシーズン終盤には解禁する方針だ。また日本、北米、欧州による対抗戦では合計569・25点の日本が優勝した。

 満面の笑みが確かな手応えを物語っていた。「白鳥の湖」の旋律が終わると、浅田が小さくうなずいた。「不安もあったけど、落ち着いてやることを出せた」。連続ジャンプで失敗し、スピンの1つが0点になったが、好演技を見せた1位のワグナーと1・53点差。世界選手権6位に沈んだ昨季からの巻き返しへ、好スタートを切った。

 昨季はトリプルアクセルへの挑戦を試合ごとに佐藤コーチと相談していたが、今季は違う。この日もトライしなかったように、フリーにもSPにも現時点では大技を組み込んでいない。プログラムに大技のないシーズンインは初めてだが、昨季のような迷いがないからこそ、落ち着いて冷静に滑ることができた。

 もちろん、大技への情熱は失っていない。「(シーズン)終盤には(トリプルアクセルを)入れていけたら。2歩でも3歩でもステップアップできるようにしたい」。次戦は尖閣問題で揺れる中国で行われるGPシリーズ・中国杯。日本連盟は選手にボディーガードを付ける方針だ。厳戒ムードの中、浅田は「レベルアップできるように頑張る」と気合を入れた。

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