石川佳純 W杯出場断念 中国協会「安全を確保するのが困難

[ 2012年9月19日 17:41 ]

 尖閣問題は前日に続き19日もスポーツ界に影響を与えた。卓球女子の石川佳純(全農)が中国での大会出場を断念し、アーチェリーの大会で中国選手が来日を取りやめ、アイスホッケーのアジア・リーグは上海での試合を延期した。

 ロンドン五輪シングルス4位の石川は、黄石で21日に開幕する女子ワールドカップ(W杯)に備えて既に北京で合宿していた。しかし日本卓球協会に中国協会から「安全を確保するのが困難な状況にある。出場について再考してほしい」と連絡が入ったという。日本協会の前原正浩専務理事は「石川選手も出場を希望していたので残念。中国協会からは、日本とは今後も友好的な関係を保つことを望んでいるとの連絡があった」と話した。

 全日本アーチェリー連盟には、東京・日比谷公園で22、23日に行われるW杯ファイナルにエントリーしていたロンドン五輪団体女子銀メダルの方玉?、徐晶の出場取りやめ連絡が世界連盟を通じて入った。中国側は理由を「セキュリティーの問題」と説明したという。

 アイスホッケーのアジア・リーグは23日から上海で日本製紙がチャイナドラゴンと3試合を予定していたが、来年1月11、12、14日に先延ばしした。

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2012年9月19日のニュース