セリーナ5度目の制覇!「大きな意味持つ」完全復活

[ 2012年7月8日 06:00 ]

5度目の優勝を決め、ガッツポーズするセリーナ・ウィリアムズ

ウィンブルドン選手権第12日

(7月7日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 女子シングルス決勝で、第6シードのセリーナ・ウィリアムズ(30=米国)が第3シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(23=ポーランド)を6―1、5―7、6―2で破り、2年ぶり5度目の優勝を飾った。現役女子最多の4大大会14勝目で、歴代4位のマルチナ・ナブラチロワ、クリス・エバート(いずも米国)にあと4勝に迫った。ラドワンスカはポーランド女子初の4大大会制覇を逃した。

 30歳で完全復活を成し遂げた。2年前のウィンブルドンで優勝後、右足の手術や肺の病気で約1年間休養した。「ここで勝つことは私にとって大きな意味を持つ」と話すS・ウィリアムズが復帰後では初の4大大会制覇を「聖地」で飾った。

 全盛期にも劣らない力強さだった。1―1で迎えた第3セットの第4ゲームを4本のサービスエースでキープ。これで勢いを取り戻すと、第5ゲームをブレークして押し切った。今大会はサービスエースを100本の大台に乗せ、2年前に記録した89本を更新。2時間以上の接戦を制した。

 一時は世界ランキングが100位台後半まで落ちた。焦りもあっただけに「コートに立てることに感謝している」と言う。ただ「勝てると感じなければプレーしない」と元女王のプライドも忘れることはなかった。

 30代での4大大会制覇は90年のウィンブルドンを33歳で制したナブラチロワ以来となる。「心の中では12歳なの。まだ成長できる」。次の目標は同じ舞台で行われるロンドン五輪。グランドスラムと五輪の金メダルを獲得するゴールデンスラムを狙う。グラフ(ドイツ)以来女子2人目の快挙を視界に捉えている。

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