遼 イーグルもダボも…出入り激しい内容で1オーバー

[ 2012年3月23日 06:00 ]

16番でイーグルパットを決めた石川遼

USPGAツアーアーノルド・パーマー招待第1日

(3月22日 米フロリダ州オーランド、ベイヒル・クラブ&ロッジ=7381ヤード、パー72)
 石川遼(20=パナソニック)は第1ラウンドをインからスタートし、出入りが激しい内容で73の1オーバーだった。16番でイーグルを奪ったが、後半最初の1番でティーショットを曲げてダブルボギーとしたほか、2バーディー、3ボギーだった。石川はマスターズの特別招待を受けているが、今大会での目標は現在の世界ランク50位をキープして“自力出場”を果たすこと。そのためには24位以内に入ることが最低条件となるが、ノルマ達成に懸命のプレーを続けた。

 どよめきもため息も出る忙しい一日となった。スーパーショットは2オーバーで迎えた16番パー5。石川は残り210ヤード、フェアウエーからの第2打をグリーン右7メートルに2オンした。このイーグルパットをねじ込むとギャラリーからも大歓声。続く17番でもバーディーを沈め、1アンダーで前半のインを折り返した。しかし1番では第1打を左の練習場にまで曲げてロスト。ダブルボギーとすると、続く2番もボギー。出入りの激しいプレーが続いた。

 石川にとってマスターズ前の最後のトーナメントが始まった。「僕はプロセスを大事にしているし、結果のことはそんなに考えたことがない」と言うものの、今大会は24位以上という結果が明確な目標になる。海外のメディアからの特別招待に関する質問に、石川は「特別招待されても今も50位以内に入る目標は全く変えてない」と、26日発表の世界ランク50位以内にこだわる姿勢をあらためて強調した。

 世界ランクは2年間の出場試合で得たポイント(直近の52試合までが対象)を基準に算出される。現在50位の石川は今大会に出場した時点で10年9月のフジサンケイ・クラシックが“53試合目”となり、この時の優勝で得た大量のポイントが失効する。減算される分を補い、50位以内をキープするには少なくとも24位以内に入る必要がある。

 今大会からは交際する一般女性も同行。ラウンド中もついて回った。彼女のためにも、何より自分のためにも石川はふがいないラウンドはできない。過去2度予選落ちし、最高も40位という相性の悪いコース。集中力が切れそうになる状況で、4番パー5では再びバーディーを奪い返した。マスターズに向けての決意が石川を奮い立たせた。

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2012年3月23日のニュース