放駒理事長 親方株の改善策、1月までに方向性

[ 2011年10月26日 19:51 ]

 公益財団法人認定を目指す日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は26日、高額でのやりとりが問題視されている年寄名跡(親方株)譲渡の改善策について、来年1月までの自らの任期中に方向性を決める意向を明らかにした。

 全親方らで構成する14日の評議員会では、役員改選が行われる来年2月以降に結論を持ち越すことでまとまった。しかし放駒理事長は26日、文部科学省を訪ね、中川正春文科相から早期の方針決定を要請された。同理事長は「一日でも早くというご指導だった。早く解決するのが自分の責任だと思う」と話した。

 放駒理事長は中川文科相に対し、6月に提出した組織改革に向けた工程表で、年寄名跡問題をはじめ、10月中に方針を決めるとしていた事項をいずれも決定できなかったことを謝罪。同文科相は「工程表を守れないことは大変遺憾。理事の皆さんを中心に、危機感を持っていただく必要がある」と厳しく指摘した。

 放駒理事長は、春日野親方(元関脇栃乃和歌)がゴルフクラブなどで弟子を殴打した件についても中川文科相に謝罪した。

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2011年10月26日のニュース