中嶋 57歳の誕生日にトップ10スタート

[ 2011年10月21日 06:00 ]

<ブリヂストンオープン初日>2アンダー10位タイと好発進の中嶋常幸

ブリヂストン・オープン第1日

(10月20日 千葉県千葉市 袖ケ浦カンツリークラブ袖ケ浦コース=7119ヤード、パー71)
 若いもんにはまだ負けん!この日に57歳の誕生日を迎えた中嶋常幸(フリー)が2年ぶりのトップ10スタートを切った。5バーディー、3ボギーの69で回り、石川遼(20=パナソニック)らと並んでの10位。久々の好発進から06年三井住友VISA太平洋マスターズ以来となる5年ぶりのツアー優勝、そして尾崎将司の記録を塗り替える最年長優勝記録に挑戦する。
【第1R成績】

 黄色い半袖、そしてオレンジ色のベスト。いでたちで若さを強調した中嶋は、プレーでも若手顔負けのパワーを見せた。新しいドライバーも好調で5バーディーを奪っての69。10位の好発進に「(飛距離に)震えがきたよ。もったいないホールもあったけど、まあ合格としましょう」と口調も滑らかだ。

 37歳下の石川の1組後ろでラウンド。インから出て12、14、16番とスコアを伸ばし、18番パー5では同組の藤田、チョ・ミンギュをアウトドライブ。第2打で右カラーまで運んで楽々バーディーを奪い前半はボギーなしの4バーディー。「誕生日で先に(バーディーかボギーの)どちらが来るかなと思っていた。バーディーで良かったよ」。後半3ボギーを叩いたが、8番パー3で3メートルをきっちり沈め2アンダーに戻した。

 17日にダンロップの新ドライバー「ゼクシオセブン」の発表会に出席し「早く試合で使いたい」と、発言していた。今年からパー4に変更された右ドッグレッグの2番(472ヤード)では、果敢に右の林越えに挑み、残り120ヤードまで運びパー。実戦で“結果”を出した。

 昨年1月、スキー合宿中に青森市内の飲食店の駐車場で車と車の間に右膝付近を挟まれる事故に見舞われた。全治2カ月の重傷で5月に復帰したものの昨季は不本意なシーズンだった。しかし今季は開幕からレギュラーとシニアに掛け持ちで出場。今季レギュラーツアーは25位が最高成績だが、5月のダイヤモンドカップ第2日の68に次ぐ60台で健在ぶりを示した。

 大会を制すれば自身5年ぶりの勝利。尾崎将司の55歳7カ月を破るツアー最年長優勝となる。「初日から(優勝争いを)気にしたら、パンクしちゃうよ」とおどけながらも、律子夫人が見守る中「あすからも行けるところまで行きますよ」と表情はさわやかだった。

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2011年10月21日のニュース