美香 ヤニ・ツェン超えへパット向上課題

[ 2011年8月2日 06:00 ]

<全英女子オープン・最終日>ホールアウトし、引き揚げる宮里美香

 宮里美香(21=NTTぷらら)が来年以降のメジャー制覇へ決意を新たにした。7月31日まで英国カーヌスティ・ゴルフリンクスで開催された全英リコー女子オープンでは14位に終わったが、大会2連覇を達成したジュニア時代からのライバルであるヤニ・ツェン(22=台湾)と比較することで今後の課題を見つけた。宮里美は1日、帰国の途に就いた。

 宮里美は、全英リコー女子オープン連覇を飾ったヤニ・ツェンを強烈に意識していた。「負けていられない。彼女との差?開いたと言いたくない」。今季メジャー最終戦は14位。1987年の岡本綾子以来の年間メジャー全4大会トップ10入りは逃したが「来年の出場権(15位以内)を得られたことを前向きに考えたい」と自らを納得させた。

 06年の世界ジュニアで曽雅?を振り切って優勝したが、プロでは先を越されている。宮里美は、ライバルとの差を爆発力とした。「初日から3日間、同組で回って彼女の強さを感じた。勢いに乗ったら止まらない」と語った。

 飛距離を武器にビッグスコアを出せるヤニ・ツェンに対し、宮里美は「どうしたら勢いに乗れるのか探しているところ」と言いながら「私の場合はパット次第」とパッティング向上を課題に挙げた。2週後に再開する米ツアー後半戦の目標は賞金ランク10位以内と初優勝。その先には「あとはトップを狙うだけ」というメジャー優勝の夢がある。

 ≪ヤニ・ツェン「精神的に成長した」≫2位に4打差をつける圧勝でメジャーに昇格した01年以降では初の全英連覇を達成したヤニ・ツェンは「昨年よりも楽にプレーできた。精神的に成長したと感じた」と余裕を見せた。22歳6カ月でのメジャー5勝は男子のウッズの24歳7カ月を上回るゴルフ界最年少記録。「誇りに思う。メジャーだけでなくもっと勝ち続けたい」と貪欲に語った。

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2011年8月2日のニュース