韓流新星J・B・パク 日本参戦2年目で初V!

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<日本ゴルフツアー選手権最終日>優勝トロフィーを手に笑顔を見せるJ・B・パク

男子ゴルフツアー・日本ツアー選手権シティ杯宍戸最終日

(6月5日 茨城県笠間市・宍戸ヒルズカントリークラブ西コース=7317ヤード、パー71)
 韓流プロのJ・B・パク(29=韓国)が、プロ初勝利を日本のメジャーで飾った。5バーディー、1ダブルボギーの68をマークし、通算6アンダー、278で優勝した。来季から5年のシード権と世界ゴルフ選手権、ブリヂストン招待(8月4日開幕、米オハイオ州)の出場権を得た。1打差の2位に丸山大輔(40=アイテック)が入り、藤田寛之(41=葛城GC)は、通算2アンダーで4位だった。
【最終R】

 30センチのウイニングパットを沈めたJ・B・パクは右手でガッツポーズをつくり、初優勝をかみしめた。日本ツアー参戦2年目。会見に臨んだ甘いマスクの“韓流ゴルファー”はつたない日本語の照れ隠しか、小さい声で「満足しています。本当にうれしいです」と喜びを口にした。

 だが、コースでは堂々の戦いぶりだった。9番で単独首位に立つと、13、14番では追いすがる丸山大のバーディーパットがカップに蹴られるのを横目に連続バーディー。15番もバーディーを決めて突き放した。17番でダブルボギーを叩き1打差に迫られた時は「忘れて次のホールに行くため」とボールを池に投げ入れ、切り替えた18番はパーで逃げ切った。

 「自分のレベルを高めてくれる」と09年に日本の予選会を受け、昨年賞金ランク49位でシードを獲得した。だが、今季はパットが不調。悪いストロークで球を打っても意味がないと練習量を減らし、良いイメージだけを思い出す逆転の発想で復調した。韓国ツアー未勝利で賞金ランクも17位が最高。想定外の優勝で取材が長引き、搭乗予定だった夜の韓国行きの便をキャンセルした29歳は「(昨年賞金王の)金庚泰のように日本で成績を残して、いずれは米ツアーに行きたい」と夢を語った。

 ◆J・B・パク(朴宰範=パク・ジェーブン)1982年2月23日、韓国出身の29歳。高校時代に豪州にゴルフ留学し、腕を磨いて99年にプロ転向。韓国ツアーでの賞金ランクは09年の17位が最高。日本ツアーには09年の予選会10位で昨年から参戦し、賞金ランク49位でシード獲得。好きなタレントは韓流グループの少女時代。1メートル70、68キロ。独身。

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2011年6月6日のニュース