福島 リレーでは日本新貢献も、100は左脚違和感で4位

[ 2011年5月9日 06:00 ]

<セイコーゴールデングランプリ 女子100メートル>4位に沈んだ福島(右)は2位のフビエワの横でゴールの後、ガックリ

陸上セイコー・ゴールデングランプリ川崎

(5月8日 等々力陸上競技場)
 女子短距離界のエース福島千里(22=北海道ハイテクAC)が100メートル決勝で11秒56の4位に終わった。400メートルリレーでは第3走者として日本新記録樹立に貢献したが、最終種目は左ふくらはぎの違和感で不完全燃焼。1カ月後に迫った日本選手権(埼玉・熊谷)に向け、不安材料となりそうだ。男子やり投げのアジア大会覇者・村上幸史(31=スズキ浜松AC)は82メートル90で快勝。今季初戦となった同ハンマー投げの室伏広治(36=ミズノ)は2位だった。

 得意のスタートダッシュを決めた福島のストライドは、最後まで伸びを欠いた。2番手だった残り20メートル付近でスローダウン。「楽しみにしていたレースで思い通りに走れなかったのは残念」と苦笑いし「違和感があった。(ケガの内容は)分かんないです」と言うのが精いっぱいだった。

 今季初戦となった先月29日の織田記念でも左ふくらはぎのけいれんで決勝を棄権。この日も左脚を引きずってゴールした。指導する中村宏之コーチは「(レースを)やる前からそういう(違和感がある)状態だった」と状態に問題があることを認めた。400メートルリレーで日本新記録樹立に貢献した直後のレースも、福島自身は「(疲労は)気にならなかった」と否定したが、決勝まで3本走る日本選手権まで1カ月余り。「評価するレースになってないので、早くちゃんと走りたい」と苦悩の色は隠せなかった。

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