近藤 大会最多19アンダーで3年ぶりV!

[ 2011年4月25日 06:00 ]

<男子ゴルフ つるやオープン最終日>近藤共弘は優勝カップを手に笑顔を見せる

男子ゴルフツアーつるやオープン最終日

(4月24日 兵庫県川西市の山の原ゴルフクラブ山の原コース=6770ヤード、パー71)
 日没サスペンデッドになった第3ラウンドの残りと最終ラウンドを行い、2日目から首位の近藤共弘(33=フリー)が大会史上最多アンダーの通算19アンダーの265をマークし、2位に4打差をつけて3年ぶりの通算5勝目を挙げた。最終ラウンドは雷接近による約2時間半の中断もあったが、後半に3連続バーディーを奪って逃げ切った。石川遼(19=パナソニック)は69と伸び悩み、通算10アンダーの15位だった。
【最終R成績】

 3年ぶりの勝利にも、涙も興奮もなかった。18番で50センチのパーパットを沈めた近藤は、いつも通りの人懐っこい笑顔でガッツポーズをつくったが、心の中は平静だった。

 「(感動は)あんまりなかったんですよね。もうちょっと感動したかったんですけど」。その落ち着きが混戦の中で生きた。この日は午前3時半に起床し、日没サスペンデッドになった第3ラウンドの残り4ホールを回った。最終ラウンドでは雷接近による約2時間半の中断もあった。5番で今大会初ボギーを叩き、一時は増田、矢野に並ばれたが「サンデーバックナイン勝負と思っていた。不安な要素がなかった」という。15番から3連続バーディーで、終わってみれば4打差の圧勝。「72ホールを通じて自分をコントロールする」という課題を克服し、大会史上最多の通算19アンダーで08年中日クラウンズ以来の5勝目をつかんだ。

 今週は初めて個人トレーナーを帯同した。近年は左足裏の痛みに苦しんでいるが、宿舎で体のケアを怠らなかったこともプラスに働いた。09年に智弘から共弘に登録名を変えたが、その後は初勝利となった。

 開幕戦に勝った高山とは同学年。「世代で盛り上げようというのはないけど、そう思えるようになりたい」。若手とベテランに押されていた30代前半の逆襲が始まった。

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2011年4月25日のニュース