結婚より五輪!有村“28歳で16年リオ大会目指す”

[ 2011年3月2日 06:00 ]

撮影会で笑顔を見せる(前列左から)宮里美香、宮里藍、有村智恵、アン・ソンジュ(後列左から)茂木宏美、鬼沢信子、広瀬友美

ダイキンオーキッド・レディース練習ラウンド

 国内女子ツアーの開幕戦、ダイキンオーキッド・レディースは4日、沖縄・琉球GCで初日を迎える。米女子ツアーのHSBCチャンピオンズ(シンガポール)で2位と健闘した有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)は1日、練習ラウンドで調整。ゴルフが正式種目となる16年のリオデジャネイロ五輪出場を目指すことを宣言した。

 シンガポールでの激闘を終えた有村の目は、もう新たな舞台に向いていた。米ツアーで堂々の2位となり「恥ずかしくない結果を残せた。粘りのプレーができた」と手応えと収穫を口にした。そこで得た自信は次の目標へとつながった。「五輪種目にゴルフが決まってからどうしても出たいと思っていた。日本ツアーは観客も含めて充実している。それを証明するためにも頑張らなきゃいけないし結果を出さなきゃいけない」。正式種目となる16年リオデジャネイロ五輪でメダルを狙うことを誓った。

 昨年12月にフェンシングの北京五輪銀メダリストの太田雄貴、女子サッカーの沢穂希、重量挙げの三宅宏実ら多くの五輪選手と同席する機会があった。「ゴルフは5年後の開催だけど、みんなで五輪に行けたらいい」と盛り上がったという。その時に感じたのは各選手の五輪に対する思い。「みんな何年もかけて準備している」。ゴルフで五輪代表になるには世界ランクで上位にいることなどが条件となる見通しだが、有村も5年間で着実にレベルアップするつもりだ。

 リオデジャネイロ五輪は28歳で迎えるが「結婚よりも五輪の方に出たい」と本気だ。そのために「海外慣れしたいし、英語も勉強したい」と近い将来の米ツアー参戦も視野に入れている。まずは国内ツアー開幕戦のダイキンオーキッド・レディース。「今年は賞金女王よりも勝ち星が欲しい。(女王を)狙うにしてもまずは目の前の一戦に集中していきたい」とスタートダッシュを掲げた。開幕優勝→賞金女王→米ツアー参戦→五輪。有村の金メダルへ向けた5年計画が始動する。

 ▽五輪でのゴルフの実施方法 男女各60選手による72ホールのストロークプレーで、男子4日、女子4日の計8日間で行う。上位3選手にメダルが授与される。国際ゴルフ連盟(IGF)の提案では男女とも世界ランクの上位15選手は自動的に出場権を獲得し、16位以下の選手は1カ国2人を上限に60人に達するまで出場できる。

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2011年3月2日のニュース