遼くん 期待の日本人同組!「普段通りの力出せる」

[ 2011年2月17日 06:00 ]

ノーザントラスト・オープンに向け練習ラウンドする石川遼

ノーザントラスト・オープン

(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ・リビエラCC)
 石川遼(19=パナソニック)の今季ツアー初戦となる米ツアーのノーザントラスト・オープン(リビエラCC、カリフォルニア州)の予選ラウンド組み合わせが15日に発表され、石川は今田竜二(34=フリー)、池田勇太(25=日清食品)と同組に決定した。米ツアーが選ぶテレビ向けの注目ペアリングの一つとして、ジャパニーズ・トリオの競演が組み込まれた。石川らの第1ラウンドは17日午前8時14分(日本時間18日午前1時14分)に1番からスタートする。

 大きなサプライズであり、ある意味では拍子抜けでもあった。米ツアーならではの期待感とは裏腹に、日本で回り慣れた2人との顔合わせ。この日の石川は9ホールのラウンドを行い、練習場でじっくりと調整。ペアリング発表前に会場を後にしたが、関係者を通じて「普段通りの力が出せると思います」とだけコメントした。

 米ツアーは今年から1試合につき数組、ツアー側がテレビ向けに話題性のあるペアリングを組むルールをつくった。1月のファーマーズ・インシュアランス・オープンでは、同会場での08年全米オープンで死闘を繰り広げたウッズとミーディエートが同組に。2週間前の試合ではカブレラ、ビジェガス、ベガスの“南米トリオ”が一緒になった。日本勢そろい踏みも同じ流れにある。

 本来は勝利数など米ツアーでの実績でランク分けされ、同レベルの選手がコンピューターでランダムにセレクトされる。主催者推薦の石川や池田は、いくら日本で活躍していようとも、米国での実績が乏しいために“下っ端”の扱いだった。今回はある意味で特別待遇。会場のリビエラCCは日本企業の所有で、西海岸の日本人ギャラリーなどに配慮したペアリングといえそうだ。

 予選ラウンドを中継する米ゴルフ専門局「ゴルフチャンネル」でも取り上げられるのは確実だが、3人そろって不調なら日本人以外は誰も見向きもしないことになる。「海外では“個人”よりもまずは“国”で見られるんじゃないかと思う。だからこそ責任重大」と話していた石川の言葉がくしくも的中した形だ。米ツアーのお膳立てに乗って、どこまで力を示せるか。“日本代表”としての役割を担う戦いになる。

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2011年2月17日のニュース