東芝1位通過 松田努は最年長先発記録を樹立

[ 2011年1月11日 06:00 ]

<東芝・サントリー>後半15分、篠塚に組み止められながらも必死にゴールラインを目指す松田

 トップリーグ最終節最終日は10日、秩父宮などで2試合が行われ、3連覇を目指す東芝がサントリーを26―10で下し、逆転で2季ぶりの1位通過を決めた。前節まで首位だった三洋電機はトヨタ自動車に21―22で敗れて2位。全順位が確定し、プレーオフ1回戦は東芝―サントリー(22日)、トヨタ自動車―三洋電機(23日)の最終節と同じカードとなった。5~10位は2月の日本選手権出場を決めるワイルドカードトーナメント(16日開幕)へ進出。11位のヤマハ発動機と12位のNTTコミュニケーションズは入れ替え戦(2月12日)に回った。

 東芝のFB松田努が08年2月のヤマハ発動機戦以来3季ぶりに先発出場した。40歳8カ月での先発は、昨年12月に神戸製鋼のフランカー伊藤剛臣が記録した39歳8カ月(東芝戦)を抜く最年長記録。後半29分まで出場し、ライン参加やブレークダウン(ボール争奪戦)に積極的に加わってチームの勝利に貢献した。

 社会人18年目の松田は「久々に緊張しました。後半20分から足がつりかけて1分ごとに時計を見ていました」と苦笑い。同学年の瀬川監督は「最後尾から的確な指示で味方を鼓舞し、危ないスペースを消してくれた。60分の出場予定を10分延ばしました」と称えた。

 チームも前に出るタックルからターンオーバーを連発してサントリーに快勝。松田は「ブレークダウンでボールをしっかり越えてよかった。プレーオフではもっとアタックの機会を増やしたい」とまだまだ元気いっぱいだった。

 <サントリー 小野沢2年連続トライ王>サントリーWTB小野沢が自己最多タイの15トライで2年連続トライ王。チームは接点を制圧されて完敗し、自身もノートライ。遠慮しながらも「ケガ明けの開幕だったので体が戻ったことがうれしい」と話した。開幕3戦で1勝2敗と苦しんだ時は「去年の(トライ王の)トロフィーを隠した」という。「いい状況でパスをもらうことが多く、攻撃が厚くなった」とチームの成長によるタイトルを感謝した。

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2011年1月11日のニュース