池田「波に乗れない」欲求不満イーブンパー

[ 2010年7月16日 06:00 ]

1番ホール、ティーショットを放つ池田

 【全英オープン第1日】池田は欲求不満のイーブンパーだった。

 1、5番でバーディーを先行させる好スタートを切ったが、13番パー4で一気に貯金を吐き出した。第1打をリンクス特有の深いポットバンカーに入れ、脱出に失敗して4オン2パットのダブルボギー。すぐさま14番でバーディーを奪い返したものの、17番では第1打を左ラフに打ち込んでボギーとしてしまった。

 悔やまれるのはパッティングだ。「前半からあれだけチャンスがあって、入れられないのはダメ。あと5、6個は取れてよかった。あれだけ外せば波に乗れない」。パットが低調だったため、「イギリスらしくなかった。上位陣がスコアを伸ばすのもおかしくない」という無風の絶好のコンディションをスコアメークに生かせなかった。

 普段はあまりコースの下見を行わないが、今回は日本勢一番乗りで練習ラウンドを繰り返し「覚えすぎるぐらい覚えたよ」と準備は入念に行ってきた。初のメジャー参戦だった昨年は96位で予選落ちも、今季はマスターズ、全米オープンともに予選突破し、世界で戦う手応えも得ている。ショットの調子はいいだけに2日目の爆発に期待だ。

 ≪薗田「ガチガチ」2オーバー≫20歳の薗田の全英初ラウンドは、バーディーなしの2オーバーに終わった。1番パー4では「ティーショットは緊張して体はガチガチだった。パットも素振りから自分の手じゃないようだった」と3パットのボギー発進。4番もボギーとし、その後は我慢のゴルフが続いた。最終18番パー4では、第2打をピン手前2メートルのチャンスにつけながら決められず「惜しいパットが何回もあって、いつか来ると思っていたけれど…」と唇をかんだ。
 6月のミズノ・オープンよみうりクラシックでプロ5戦目にして初優勝。続くトーシン・トーナメントでも2位に入り、勢いに乗って聖地に乗り込んできたが、本来のプレーには遠かった。「ちょっと疲れたというのが率直な感想。あすは頑張りたい」と2日目の巻き返しを誓っていた。

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2010年7月16日のニュース