ウッズ 得意の聖地で手堅く5アンダー!

[ 2010年7月16日 06:00 ]

9番Hでバーディーを取りガッツポーズのウッズ

 【全英オープン第1日】6バーディー、1ボギーの67。最難関の17番で1・5メートルのパーパットを外したものの、セントアンドリュースのオールドコースで2度優勝(00年、05年)しているウッズが、スコアを手堅くまとめてきた。

 「雨の影響でもともと遅いグリーンがさらに遅くなっていたが、とてもいいパッティングができた」。今大会では米ツアー全71勝に貢献してきた愛用のパター(スコッティキャメロン=タイトリスト)と決別。「最近は遅いグリーンに苦しんでいたし、ここも速くない。もちろん慣れることが大切だが、最新技術で作られたこのパターならうまく対応できる」と、ナイキ・メソッドに替えて勝負を挑んできた。15フィート(約4・6メートル)までのパッティングは今季116位で、15~25フィート(約7・6メートル)は180位。平均ストロークは昨季の68・84から71・19に落ちており、ショートパットを含めたグリーン上での“エコ”が急務だった。
 「何としても勝ちたい。やるべきことは山ほどあるが、ここで勝つことは自分のゴルフ人生の中でより意味のあるハイライトになる」。愛人騒動の中で幕を開けた今季は6戦未勝利。96年のプロデビュー以来、7月までに勝てなかったケースは皆無で、今年の全英オープンはまさに正念場となっている。
 「いい位置につけることができて満足している。苦しんでいたショットもうまく打てた。この調子をずっと維持していきたい」。2日目は強風が予想される午後のスタート。果たしてウッズはゴルフの聖地で再生できるのか?メジャー通算15勝目は、試練のラウンドを乗り越えた先に見えてくる。

 ◆ウッズ聖地VTR
 ☆95年(68位) 全米アマ覇者として全英初出場。予選は通過したものの、通算7オーバーで上位進出はならなかった。
 ☆00年(優勝) 初日2位から2日目で早々と首位に立つ。大会記録の19アンダーで2位に8打差での全英初制覇。1度もバンカーに入れない完ぺきなコースマネジメントで史上最年少のグランドスラマーに輝いた。
 ☆05年(優勝) 初日からの首位を守って通算14アンダーで完全優勝。1Wは初日に1回使っただけでティーショットでは3Wとロングアイアンを駆使。バンカーに入ったのは1回だけ。史上2人目のダブルグランドスラムを達成した。

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2010年7月16日のニュース