桃子、手応えの今季初V 北の大地で復活の一歩

[ 2009年8月9日 17:56 ]

 米ツアーでは今季、10位以内に入ったことがない上田が、北の大地で本来の姿を取り戻した。「素直にうれしい。勝つリズム、間合いが分かった」と、ほおを緩めた。

 ショットが安定して6バーディーを奪い、18番(パー4)でのプレーオフに持ち込んだ。2ホール目。9番アイアンでの第2打はピンに当たった。パーの李知姫に対し、20センチのバーディーパットを沈め、両手を上げた。
 本格参戦2年目の米ツアーは「苦しいのひと言」。精神的に落ち込み、6月後半には、急きょ日本に戻ったほどだった。
 再び、持ち前の闘争心に火がついたのが7月の全米女子オープン。極度に難しいコース設定に刺激され「そこで勝つために、毎日練習するんだと思った」と明かす。練習を積む中で、自らの武器をドライバーショットだと再確認したことも、今回の勝利につながった。
 次は米ツアー初制覇の期待がかかる。世界の強豪が集まるだけに、これまでは「バーディーを取らなくちゃと焦ってしまう」と自己分析する。
 だが今回、ある感覚を手にしたという。「今大会で一度も焦らなかった。こういうのが自分のゴルフかな。これを米ツアーに戻ってやってみたい」。宮里藍に先を越された米ツアー優勝を目指し、23歳の上田が復活の一歩を踏み出した。(

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2009年8月9日のニュース