自転車・藤田がメダル第1号/パラリンピック

[ 2008年9月7日 15:57 ]

男子1000メートルタイムトライアル 銀メダルを獲得した藤田征樹

 北京パラリンピック第2日は7日、国家水泳センターなどで競技が始まり、自転車の男子千メートルタイムトライアル(運動機能障害)決勝で藤田征樹(神奈川県)が1分17秒314で2位となり、今大会日本勢初メダルとなる銀メダルを獲得した。同三千メートル個人追い抜き(脳性まひ)でも石井雅史(神奈川県)が銀メダルを手にした。

 自転車男子千メートルタイムトライアルで藤田は今大会日本勢初メダルとなる2位になったが、喜びは薄かった。「悔しい」と声を絞り出した。

 出走順で先に走ったリチャードソン(英国)が1分14秒936と、藤田と同じ障害クラスの世界新記録をマークした。その影響が「正直言ってあった」と話し、心中は冷静でいられなかった。序盤から飛ばしたつけが回り、終盤に失速。優勝したリチャードソンから2秒以上遅れた。「失敗した点があった」と思い通りのレース運びができなかったことを認めた。

 大学2年の交通事故で両脚のひざから下を失い、義足での生活となった。自転車を始めたのは昨年の日本パラサイクリング選手権に出場してから。競技歴は短いが「強くなるまで頑張れる」と班目監督。「自転車を始めてまだ1年だし、よくやってくれた」とねぎらっていた。(共同)

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2008年9月7日のニュース