諸見里しのぶ 吹っ切れて打てた!今季初V

[ 2008年8月11日 06:00 ]

今季初優勝し胴上げされる諸見里しのぶ

 女子ゴルフのアクサ・レディース最終日は10日、北海道苫小牧ゴルフリゾート72エミナ(6375ヤード、パー72)で行われ、首位からスタートした諸見里しのぶ(22=ダイキン工業)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算6アンダー、210で今季初優勝を果たした。昨年9月の日本女子オープン以来となる通算3勝目。通算4アンダーの古閑美保(26=キリンビバレッジ)が2位で、今季の米ツアー参戦を終えて日本ツアーに復帰した上田桃子(22=ソニー)は通算1オーバーの16位だった。

 最終18番で1メートルのウイニングパットを沈めた諸見里は、同じ江連コーチに師事する上田らと抱き合い喜びを分かち合った。「去年までなら緊張すると、えい打っちゃえって感じだった。今は1打1打をしっかり考えて打てる。勝因は冷静にゴルフができたことです」
 狭いフェアウエーに苦しむ選手が続出する中、「ミスしても取り返せるような所へ安全に」と心がけたコース攻略が奏功した。前半は7ホールでパーオンする安定感を見せ、3バーディーをマークし我慢比べに耐えた。
 今季は原因不明の左足のしびれに悩まされ、満足のいく成績を残せない時期が続いた。だが、5位に終わった先月のスタンレー終了後の1本の電話がきっかけになった。声の主は男子ツアーで24勝を挙げる片山晋呉。「お前、ゴルフ面白くないだろう。いくら叩いてもいいから、昔を思い出して楽しんでやればいいんだ」と以前江連コーチのもとで一緒に練習した大先輩からアドバイスされ、自分にとってゴルフとは何かを自問自答した。そして先週。全英女子オープンで上田や宮里らが奮闘する姿に、「何で私はここにいるんだろう。私もあそこに立ちたい」と思いを新たにした。
 北海道では昨年9月に同じ苫小牧市で行われた日本女子オープン以来の勝利。「北海道は相性がいい所」と満足げに振り返った。あふれる闘志に突き動かされての3勝。「今季はあと2勝」と大きな目標も掲げた。

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2008年8月11日のニュース