セルティクス22年ぶり優勝/NBA決勝

[ 2008年6月18日 12:11 ]

MVPに輝いたセルティクスのピアース

 米プロバスケットボール、NBAのシーズン王者を決めるNBA決勝(7回戦制)第6戦は17日、ボストンで行われ、セルティクス(東カンファレンス)がレイカーズ(西カンファレンス)を131―92と、決勝では史上2位の大差で圧倒、4勝目(2敗)を挙げて1985―86年シーズン以来となる優勝を、NBA最多を更新する通算17度目の制覇で飾った。

 決勝の最優秀選手にはピアースが選ばれた。
 セルティクスは昨季地区最下位に終わったが、今季はR・アレンとガーネットの実力者を補強して快進撃。レギュラーシーズンで最高勝率(8割5厘=66勝16敗)をマークした勢いのまま頂点に立った。

 ≪この3人がいたから≫第4クオーター、残り4分1秒。セルティックスの中心3選手、ピアースとガーネット、R・アレンがベンチに下がった。熱狂する地元ファン。35点差をつけ、勝利を確信した選手たちは、試合終了を待たずに喜びを分かち合った。
 昨年の今ごろ、3人の誰がこの瞬間を想像しただろうか。いずれも借金を15以上抱えた不振のチームの看板選手として能力を持て余していた。それがオフのトレードでピアース率いるセルティックスに集結したのだ。
 リバース監督は昨夏、この3人を水陸両用車に乗せてボストンの街中を走るツアーに連れて出た。米大リーグで優勝したレッドソックスと米プロフットボール、NFLを制したペイトリオッツが優勝パレードに使ったのがこの名物車だった。「これが、われわれが優勝した時に行うことだ」と監督は伝え、3人はボストンの街を眺めながら、優勝を誓い合った。
 「われわれ3人は、個人的に可能なことはすべてやってきた。でも優勝だけは手に入れていなかった」とピアース。ベテランたちが念願の頂点に立ち、パレードに臨む。(共同)

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2008年6月18日のニュース