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「Jリーグの日」に五輪世代が躍動!柏・細谷 今季初得点が決勝点「お待たせしました!」

[ 2024年5月16日 04:30 ]

明治安田J1第14節   柏2-1湘南 ( 2024年5月15日    三協F柏 )

 柏―湘南 試合終了間際、決勝ゴールを決める柏・細谷(中央)=三協F柏
Photo By 共同

 明治安田J1リーグは「Jリーグの日」に各地で10試合が行われ、柏がホームで湘南に2―1で逆転勝ちした。U―23日本代表の大岩剛監督(51)が視察する中、パリ五輪世代のエースFW細谷真大(22)が1―1の試合終了間際に今季初ゴールとなる決勝弾を決め、チームを5戦ぶり勝利に導いた。J1最多勝の鹿島は広島との「オリジナル10」対決に3―1で貫禄勝ちした。

 細谷が柏でもついに呪縛を解き放った。1―1の後半アディショナルタイムだ。MF島村の右サイドからの左足クロスを、エリア内で相手3人に囲まれながらも腹でボールを止め、「テンポを遅らせると詰められるので」と間髪入れずに右足でニアをぶち抜いた。出場9試合目での待望の今季初得点。柏サポーターが陣取るゴール裏に飛び込み喜びを爆発させたエースは「お待たせしました!」と叫んだ。

 パリ五輪イヤーの今季は、2月25日の京都との開幕戦でPKを失敗。その影響なのか、その後はスランプに陥った。無得点のまま臨んだパリ五輪予選を兼ねたU―23アジア杯でも、1次リーグ3戦は無得点。周囲の不安は膨らんだ。それでも開催国カタールとの準々決勝で延長前半にお目覚めの一発を決めチームを勝利に導くと、続くイラクとの準決勝でもパリ切符を決める2戦連発。エースの貫禄を示した。

 この日も前半44分に放ったヘディングシュートがバーに阻まれたが諦めず、1―1の後半32分には、冷静な横パスで木下の同点ゴールをお膳立て。記念すべき「Jリーグの日」に1得点1アシストの活躍を見せ「そういう日にホームで勝てて凄くうれしい」と胸を張った。

 この活躍には視察したU―23日本代表の大岩監督も「アジア杯から目覚めたところがあったので、これを続けてほしい」と称賛。「これから量産してきたい」と力強く宣言したエースが、五輪本番へ向け、ここから一気にギアを上げていく。 (垣内 一之)

《U23大岩監督、湘南の畑称賛》
 U―23日本代表の大岩監督が、左サイドで躍動したパリ五輪世代の湘南DF畑を「良いプレーをしていた。本当に良かった」名指しで称賛。さらに同じ世代の湘南FW平岡や福田の名前も挙げ「アジア杯に行ってない選手たちも目の色を変えてやってる。そういうところはしっかり評価をしたい」とさらなる競争に期待を寄せた。

《高井はJ1初弾》
 川崎Fの19歳のDF高井がJ1初ゴールを決めた。U―23日本代表から復帰後、初めて先発すると前半13分の右CKで1メートル92の長身を生かして先制ヘディング弾。前節11日の札幌戦でも途中出場からCKでゴールを狙い、視察した日本代表の森保監督に「高さを生かして攻撃にも特長を出せる」と評価されていた持ち味を発揮した。しかし、チームはその後5失点と守備で苦戦。ほろ苦い初ゴールとなった。

《荒木 鮮烈ボレー》
 U―23日本代表のFC東京・荒木が今季6点目を決めた。パリ五輪切符獲得に貢献したU―23アジア杯から復帰後初出場。後半16分から登場すると、0―3の同33分、長友の右折り返しを鮮やかな右足ボレーで蹴り込んだ。チームは5試合ぶりに黒星を喫したものの、鹿島から期限付き移籍中の22歳が好調ぶりをアピールした。

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