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横浜 連覇諦めん!残り4戦で勝ち点4差キープ 宮市が独走60メートル宝刀カウンターで先制弾

[ 2023年10月22日 05:00 ]

明治安田生命J1リーグ第30節   横浜4―1札幌 ( 2023年10月21日    日産ス )

<横浜・札幌>前半、先制ゴールを決める宮市(撮影・会津 智海)
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 連覇を狙う2位の横浜はFW宮市亮(30)の快足を生かした先制弾などで札幌に4―1で快勝。首位・神戸との勝ち点4差をキープし、残り4試合で逆転優勝へ望みをつないだ。

 持ち味の快足を最大限に生かした、鮮やかなカウンター攻撃がさく裂した。前半19分、宮市はFWロペスの相手ボール奪取を合図に自陣深くからロケットスタート。スルーパスを受け、相手選手を振り切って約60メートルを独走し、冷静にGKの動きを読んでゴール右に流し込んだ。

 「正直ゴール前であのシーンがよぎったけど、決まってよかった。角度があったので、いい形で流せた」

 「あの」悪夢を払拭するゴールだった。9月24日の鹿島戦で2―1の試合終盤にGKとの1対1の絶好機を外した。チームはそのまま勝利したものの「穴があったら入りたい」と悔やんでいた“借り”を返した。

 負傷者続出のチームを勢いづける一発でもあった。15日のルヴァン杯準決勝・浦和戦で角田、上島の両センターバック(CB)が故障離脱。本職のCB5人中4人が離脱し、プレー可能なのはこの日先発した実藤だけ。実藤が途中交代した後は本職ではない4人の最終ラインで守り切った。

 危機的状況を受け、18日には選手だけでミーティングを実施。実藤とCBを組んだボランチの喜田主将を中心に「アグレッシブにいかないとマリノスじゃない」などとチームの原点を再確認。FW杉本の移籍後初ゴールなどチーム一丸で勝ち点3を勝ち取った。

 宮市は昨年8月に右膝手術を受け、今年5月に復帰するまで約10カ月離脱していた。長期離脱していた際に勇気づけられたのが仲間の戦う姿勢だった。「僕は彼らの思いも背負っている。昨季は僕が反対の立場で勇気をもらったように、責任感を持ってプレーしないといけない」。残り4試合で神戸と勝ち点4差。「残り4試合、全部勝ち点3を取らないと意味がない」。何度も膝の大ケガから復活してきた男は、最後まで逆転優勝だけを見据えて戦い抜く。

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