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【Jトピ~データで読み解く】プレー強度高まり大ケガ増? ファウル&警告が増加傾向

[ 2023年9月13日 20:11 ]

6日のFC東京戦で負傷し、左膝を押さえた福岡・佐藤(下)
Photo By スポニチ

 カップ戦も含めたJリーグのピッチ上で、不幸なアクシデントが続いている。8月に横浜のDF畠中槙之輔や神戸のMF斉藤未月、今月は福岡のFW佐藤凌我が接触プレーで重傷を負い、今季中の復帰が絶望的となった。

 今季は例年以上に激しい競り合いが増えているのか、J1全18チームのデータから考察する。今季は第26節まで、21、22年シーズンは最終値を用い、1チーム1試合あたりの接触プレーに関連する数値の推移を算出した。

 選手同士が激しく競り合うプレーの項目としては、ボール保持者に仕掛けるタックルや、浮いたボールを奪い合う空中戦が挙げられる。タックル数はこの3シーズンで18・5、18・0、17・6と、わずかに減少。空中戦の回数は32・4、30・5、31・4と、ほぼ横ばいで推移している。

 一方で、ファウル数は21年から10・9、11・4、11・7と、緩やかに増加している。合わせて警告数も0・9から1・1、1・4と、ファウル以上の伸びで大きく増えている。選手同士が競り合うプレーの回数は変わらなくても、一つ一つのプレー強度が高まっていると推察される。

 ファウルや警告が増えるとプレーが止まる時間が長くなり、アクチュアルプレーイングタイム(APT)の減少につながる。実際、リーグ平均APTは21年から55分18秒、53分22秒、52分18秒。徐々に短くなっているのが気になるところだ。

 理想的なAPTは1試合の約3分の2、60分前後とされる。強度の高い激しいバトルを引き続き期待しつつ、選手の安全や観戦するファンのためにも、クリーンな戦いを望みたい。(データ提供・データスタジアム)

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