FC大阪が得意のセットプレーで2発快勝　クラブ史上最高順位5位浮上

明治安田生命J3リーグ第24節   FC大阪2―0沼津 （ 2023年8月27日    愛鷹広域公園多目的競技場 ）

　攻守にかみ合ったFC大阪がクラブ史上最高順位の5位に浮上した。敵地・沼津戦で2発快勝。J2昇格圏内の2位・富山と勝ち点4差に迫った。

　得意のセットプレーが威力を発揮した。「今週の練習からサンホ（禹相皓）くんからセットプレーで良いボールが来ていた」。前半15分、右FKをファーサイドに飛び込み、左足ボレーで叩き込んだDF齊藤隆成（29）はキッカーに感謝。さらに後半26分にはMF日高慶太の右CKをFW田中直基（30）が頭で合わせた。今季チーム23得点中12得点がセットプレー。リーグ最少失点の守備陣は最後まで集中力を途切れさせず、今季12度目のクリーンシートだ。

　J初年度の今季は、あくまでJ3残留と将来的な昇格を見据えて土台をつくる1年と位置づける。だが志垣良監督の指導の下、状況に応じてプレー選択をするシンキング・サッカーが浸透しつつある。次戦はホームで松本戦。斉藤は「前期はやられている相手。借りを返したい。上位に食い込むために練習からシッカリやっていく」と気合を入れた。