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女子W杯開幕戦でNZが通算16戦目の初勝利!山下主審は毅然とPK判定を下しクリアーな発音で場内に宣告

[ 2023年7月20日 18:08 ]

女子W杯1次リーグA組   ニュージーランド1―0ノルウェー ( 2023年7月20日    ニュージーランド・オークランド )

開幕戦で主審を務めた山下良美さん(AP)
Photo By AP

 サッカーの女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会が開幕し、5大会連続6回目の出場となったニュージーランドが大会通算16試合目で悲願の初勝利を挙げた。

 FIFAランク26位の開催国に対し、ノルウェーは95年大会で優勝も経験している世界12位の格上。しかし、地元ファンの後押しも受けたニュージーランドはイレブンが奮闘。後半3分にFWウィルキンソンが挙げた先制点を守り切り、3分け12敗というW杯での未勝利の歴史に終止符を打った。

 試合開始の約12時間前の早朝には試合会場のオークランドで銃撃事件が発生。建設工事現場に侵入した男が散弾銃を乱射して2人が死亡し、警察官を含む6人が負傷した。容疑者の男も死亡したが、事件現場はノルウェー代表の宿舎から近く、政府と国際サッカー連盟(FIFA)が対応を協議。試合は予定通り始まったが、開始直前に事件の犠牲者に黙とうがささげられ、両チームの選手は黒い腕章を着用してプレーした。ニュージーランドの選手にとっては地元を勇気付ける勝利になった。

 開幕戦は日本の山下良美主審、坊薗真琴、手代木直美両副審が担当。女子W杯の開幕戦で日本人が主審と副審を務めるのは初めてだったが、後半終了間際にはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もあった中で山下主審が毅然と対応した。ニュージーランドにPKを与え、ヘッドセットマイクを通じてクリアーで力強い英語の発音で場内に宣告。大きな混乱もなく試合を終え、大役を果たした。

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