神戸・イニエスタ　日本ラストマッチ前ではこれが最後のファン公開練習…7・1札幌戦へ準備整う

日本でのラストマッチ札幌戦へ向けてキレキレの動きを披露する神戸MFイニエスタ（左）
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　日本ラストマッチへ準備は整った。神戸は28日、ファンクラブ限定の公開練習を実施。今夏限りでの退団が決定し、7月1日のリーグ札幌戦が最終戦となる元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ（39）にとってはファンの前で行う最後の練習となった。

　イニエスタは冒頭で「集まっていただき、ありがとうございます。チームは素晴らしいシーズンを過ごしている。皆さんがシーズンを楽しんでくれているのを願う。シーズン後半戦、皆さんの応援が力になる。目標を達成するためには欠かせない」とあいさつ。タイトルを獲得しても、その場にはいない。だが神戸のユニホームを脱ぐ瞬間まで、主将の役割を全うした。

　この日の練習にはOBの日本代表FW古橋亨梧（28）とDF小林友希（22）のセルティックコンビも参加。“愛弟子”古橋とのホットラインは見られなかったが、ミニゲームではニア上を打ち抜く豪快なシュートや華麗なヒールパスでファンを魅了した。途中出場が濃厚な札幌戦へ向けて、仕上がりの良さを印象づけた。

　5月7日のリーグ横浜FC戦以降は出場機会がないものの、22日には「明らかなのは、自分はプレーするということ」と公言している。5年間の感謝と恩返しを込めて――。「7・1」は、魔術師の夜になる。

《最後まで楽しんでほしい》　○…古巣の練習に参加した古橋は、札幌戦が日本での最終戦となるイニエスタについて「最後まで楽しんでほしいし、多くの人が良い形で送り出してくれると思う。その雰囲気も楽しんでほしい」とエールを送った。神戸では3年間ともにプレー。イニエスタとの思い出として19年度の天皇杯優勝を挙げ、日本代表や海外進出を果たすまで成長させてもらった感謝を口にした。札幌戦はタイミングが合えば現地観戦する予定という。