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J2千葉本拠地フクアリにオシム元監督モニュメント設置 息子アマルさん「何かたくらんでいるように…」

[ 2023年6月24日 18:01 ]

「オシムモニュメント」除幕式に出席した夫人のアシマさん(右)と息子で元千葉監督のアマルさん
Photo By スポニチ

 J2千葉のホームスタジアム、フクダ電子アリーナのある千葉市の蘇我スポーツ公園内に、03~06年に監督を務め昨年5月に死去したイビチャ・オシムさん(享年80)の記念モニュメント(銅像)が設置された。ホーム大分戦が開催される24日、ボスニア・ヘルツェゴビナからオシムさんの家族を招き除幕式が開かれ、多くのサポーターが見守る前でお披露目された。

 オシムさんの日本代表監督就任に伴い千葉コーチから監督に昇格し、06年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)連覇を果たした息子のアマルさん(55)は「ここ日本で私の父が命をかけた仕事の一部が、こういう形で報われました。皆さんが私たち家族に温かくしてくださり感謝しています」とあいさつ。その後取材に応じ、銅像の出来映えに「悪くないと思う。笑っているのかそうでないのか分からないような、何かたくらんでいるような顔にも見える」とうれしそうに笑った。

 夫人のアシマさん(81)は、除幕式を見守った多くの千葉サポーターに「夫がこんなに多くの方に慕われていることが分かってうれしい。彼が監督をしていた当時と同じように接してくれた。今後も同じように応援し続けてほしい」と感謝した。夫の言葉を想像しながら「本人が見たら“なぜオレの銅像なんかを作るんだ。もっとふさわしい人がいるだろう”と言うでしょう」、クラブに対しては「“施設やサポーターを見る限り(J1に)復帰する準備はできている、あとは努力あるのみだ”と言うんじゃないでしょうか」とエールを送った。

 モニュメントの設置費用はクラウドファンディングで賄われた。オシム氏の指導を受けた元日本代表MFの佐藤勇人・千葉CUO(クラブ・ユナイテッド・オフィサー、41)は「皆さんの大きなご支援、ご協力によりこのモニュメントを建てることができました」と感謝のあいさつ。「支援してくださった皆さんの思いを大事にして、野心を持ってチャレンジするクラブにならなくてはいけないと感じています」と決意表明した。

 除幕式には日本サッカー協会の田嶋幸三会長、千葉市の神谷俊一市長らも出席した。

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