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香川33歳最後の試合でJ4684日ぶり弾 C大阪今季初勝利「もっといいパフォーマンスを示し続けたい」

[ 2023年3月13日 06:00 ]

明治安田生命J1第4節   C大阪2―1鳥栖 ( 2023年3月12日    ヨドコウ )

<C大阪・鳥栖>前半、ゴールを決め、雄叫びを上げる香川(撮影・山口 和洋)
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 明治安田生命J1リーグは各地で7試合が行われ、C大阪が鳥栖を2―1で下し今季初勝利を挙げた。13年ぶりに復帰した元日本代表MF香川真司が、33歳最後の試合でJリーグ4684日ぶりのゴールを決めて先制した。

 香川は絶妙なタイミングで左足を合わせた。前半38分、深い右サイドのFW加藤から上がったクロスに対し、中央へ走り込んでダイレクトボレー。サポーターが待ち望む復帰初得点が決勝の先制弾となり、1万5714人が沸きに沸いた。

 「先制点の持つ意味、そして僕たちのホームという意味で非常に大きかったですし、それが勝利につながったのが何よりです」

 周囲が見えている。GKがゴール正面にいないことを把握し、蹴った球を体の近くで1度バウンドさせ、確実にワクを捉えた。「(加藤)陸次樹が落ち着いてパスを出してくれた」。仲間にもみくちゃにされ、ふかふかの芝生に寝転んだ。

 息の合ったプレーも当然だ。入団会見で「年齢は関係ない」と話したとおり若手に対しても壁をつくらず、解け込んだ。練習後にDF舩木、MF喜田、DF西尾ら10歳も若いグループに誘われ、数メートル先のコーンをめがけてボールを蹴って近づける遊びに熱中。童心に返った姿も時には見せる。西尾は「一緒にサッカーをできるなんて夢にも思わなかった選手が誰にも、いつでもフランクに接してくれる。人間性も見習いたい」と、最良の“お手本”に敬意を払う。

 本人は劇的ゴールにも浮かれない。「周りのファン、サポーターは(自分が得点することを)当然だと思ってると思う。もっといいパフォーマンスを示し続けたい。チームメートと一緒に頑張りたい」と一丸を強調した。桜の開花は近い。C大阪“栄光の背番号8”が勝利の花を満開にする。(北野 将市)
 

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2023年3月13日のニュース