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戸田和幸新監督のJ3相模原は黒星発進 理論派解説者から挑戦「育った場所なので特別な思い」

[ 2023年3月4日 21:07 ]

明治安田生命J3リーグ第1節   鳥取3―2相模原 ( 2023年3月4日    相模原ギオンスタジアム )

<相模原・鳥取>試合後の円陣で選手に語りかける相模原・戸田和幸監督
Photo By スポニチ

 相模原・戸田和幸監督(45)のJリーグ初陣は、今後に期待を抱かせる敗戦となった。前半に2失点も後半に追いつき、あと一歩で逆転という状況まで迫ったものの、試合終了間際に決勝ゴールを許した。「(ハーフタイムに)立ち方と出し方をちょっとだけ修正して、チャレンジするところだけは変わらずにと伝えて、選手が応えてくれたと感じた。あとは勝ちきるところまでつなげたかった」とプロ初戦を振り返り「きょう来てくれた人が、もう一回来ようと思ってくれたら。見ている人たちが釘付けになる場面をたくさんつくりたい」と1年目のシーズンへ意気込んだ。

 日本代表として02年W杯日韓大会に出場するなど活躍し、引退後はアマチュア指導者を務めながら、理論派の解説者として多くのサッカーファンに支持された。そして今季は生まれ育った地元で、昨季リーグ最下位から巻き返しを目指すクラブでプロ監督に初挑戦する。ホームで迎えた開幕戦の試合前には、多くの関係者と言葉を交わしたといい「きょうみたいな真っ白で無意識な日はないので、この瞬間を大切にしたかった。自分の家族と親も来ていて、育った土地なので特別な思いはある。プロはつかみ取る場所という話を選手によくするけど、僕自身がそれを体現しなきゃいけない」と力を込めた。

 20分を超えた試合後の会見では戦術面に関する質問によどみなく丁寧に答え、メディアの質問が終わっても、自分の言葉で思いを語り続けた。選手の名前を一人一人挙げ、期待を込めながら「頭でっかちになり過ぎず、選手が自分のものとしてプレーができるよう仕事をして、選手が自分たちでプレーして勝ったというところに持っていけるよう頑張ります」と締めくくった。

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2023年3月4日のニュース