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ボルシアMG・福田師王がド派手に欧州8発デビュー 22―0の大勝に貢献

[ 2023年2月7日 04:45 ]

ボルシアMGに神村学園から加入した福田

 神村学園高からドイツ1部の名門ボルシアMGに加入したU―19日本代表FW福田師王(しおう、18)が、衝撃のデビューを飾った。公式戦初出場となったU―19チームの地域カップ戦、ニーダーライン杯1回戦PSVノイス戦で8ゴールをマーク。チーム最多得点で22―0の大勝に貢献し、指揮官からも高く評価された。

 名刺代わりの得点は、1発にとどまらなかった。U―19チームで“ボルシアMGデビュー”を果たした福田は、いきなりゴールラッシュを披露。前半に2得点すると、後半だけでダブルハットトリックを達成した。チームを率いるエンデ監督は「ストライカーとして適切なポジショニングを見せ、右足でも左足でも決定力があることを示した」と称賛。2番目に得点が多い選手は3点で、ずぬけた決定力を見せつけた。

 神村学園で高校No・1ストライカーに成長した福田の元には、国内外約10クラブからオファーが殺到した。数ある候補からボルシアMGを選んだのは、トップチームで活躍する日本代表DF板倉滉(26)の「早い段階で世界を体験できると将来が変わってくる」という言葉が大きかった。昨年のカタールW杯で主将を務めた日本代表DF吉田麻也(34=シャルケ)からも背中を押された。

 「(高校から)直接海外に行って成功している選手はあまりいない。自分がその成功例をつくっていきたいし成功しないといけない」とジンクスを破る決意で海を渡り、早速数字でインパクトを残した。「一日でも早くトップデビューしてゴールを決めたい」という目標へ、大きな一歩を踏み出した。

 ▽日本人選手の欧州衝撃デビュー 98年9月、平塚(現湘南)からセリエAペルージャに移籍した21歳の中田英寿が、開幕戦で2連覇中のユベントス相手に衝撃の2発。また07年1月、同カターニアの18歳FW森本貴幸が、アタランタ戦で後半39分から初出場すると、4分後にゴール。欧州のリーグ戦での日本人最年少得点となった。

 ◇福田 師王(ふくだ・しおう)2004年(平16)4月8日生まれ、鹿児島県鹿屋市出身の18歳。大姶良小1年時、兄の影響でサッカーを始める。神村学園中時代は無名だったが、同高で才能が開花。高1の高校選手権優秀選手に選出され、高2の高校総体で優秀選手&得点王。今冬の高校選手権は優秀選手&得点王。日本代表はU―16世代から選出。憧れの選手はレバンドフスキ(バルセロナ)。1メートル78、70キロ。利き足は右。

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