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J2山口が異例の人事 今季主将だった渡部博文氏が現役引退、即社長に就任 35歳

[ 2022年12月15日 17:24 ]

山口でプレーした渡部博文氏(2021年撮影)
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 J2山口は15日、今季限りで現役を引退した渡部博文氏(35)が新社長に就任すると発表した。元JリーガーのJクラブ社長就任は野々村芳和Jリーグチェアマン(50)が札幌社長を務めるなど過去に複数の例があるが、引退して即社長就任は極めて異例。

 クラブは同日、臨時の株主総会と取締役会を開催。小山文彦社長(49)が代表取締役会長に就任し、渡部氏が代表取締役社長に就任する新経営体制を決定した。新体制の狙いについては「レノファ山口FCの経営に、プロサッカー選手経験者の視点や人脈を取り入れること、多岐にわたる代表業務を適切に分担することで、あらゆる施策の実施効果を最大化することなどです。なお、Jリーグに登録する実行委員については、小山文彦が継続して担当します」としている。

 渡部氏は1987年7月7日生まれ、山形県出身の35歳で、山形中央高校、専修大を経て2010年に柏入り。栃木、仙台、神戸を経て昨季から山口でプレーし、今季は主将を務めた。今年10月4日に今季限りでの現役引退を発表。同23日の引退セレモニーでは日常生活には支障ないものの視力の問題で思うようなプレーができなくなっていたことを公表していた。

 渡部氏がクラブを通じて発表したコメントは以下の通り。

 この度、代表取締役社長に就任しました渡部博文です。今までクラブの歴史を築いてこられた方々をはじめ、チームを支える多くの皆様に心から感謝申し上げます。異例の就任となりますが、レノファ山口の歴史を引き続き共に作っていけることをうれしく思います。

 私は13年間Jリーグでプレーをしてきました。サッカーを通して夢を持つことの大切さを学び、情熱に満ちた仲間と同じ目標に向かうすばらしさを経験しました。今回のW杯が示すように、サッカーには感動を与えるチカラがあります。思わず夢中で応援してしまう、サポーターの皆様の感情が揺さぶられるような熱い体験を共有できるチームを目指します。

 レノファ山口に関わるすべての皆様と同じビジョンに向かって歩み、地域に愛される強いクラブを目指し、情熱を持って取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。

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