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飯間健記者 26年W杯への提言 日本代表 ベースは変えず戦術と柔軟性を磨き上げたい

[ 2022年12月7日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会

インタビューに答える堂安(撮影・小海途 良幹)
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 世界に衝撃を与えた一方で、目標としたベスト8にはたどり着けなかった今大会。米国、カナダ、メキシコで史上初の3カ国共催となる26年W杯で大事になってくるのは、ベース戦術の継続とさらなる臨機応変さだろう。

 10年南ア大会。堅守速攻を武器に1次リーグを突破した。大会後は「俺たちのサッカー」の理想を掲げ攻撃主導にスイッチ。そして14年ブラジル大会は1分け2敗で敗退した。

 森保一監督はスペイン代表との比較で、その国独自のスタイル確立の重要性を説いてきた。そして見えてきたのは粘り強く戦う「良い守備から良い攻撃」。それをゼロにすべきではない。堂安も口にしていたが、ベースの上に“理想”の積み上げが重要。それが大舞台で継続的に結果を出していく最短ロードだ。

 ただ粘り強さだけではクロアチア戦のように、一発勝負になった時の弱さも露呈する。クロアチアはモドリッチら中心選手だけではなく、途中出場組も流動的に動いて好機をつくった。上に行けば行くほど「戦術と対策」のイタチごっこ。現チームも主導権を握るサッカーを目指しつつ「対戦相手や状況に応じて戦えるチーム」(川島永嗣)だったが、対策された時や苦しい時に局面を変えられる柔軟性はさらに磨いていかなければならない。

 近くて遠い8強。でも18年ロシア大会よりも近づいていたのは間違いない。より近づくために、戦い方の180度方針転換は避けてほしい。 

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2022年12月7日のニュース