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引退の鄭大世、韓国で芸能活動へ「前人未踏、最高の人生だった」やり残したことは…

[ 2022年11月6日 16:39 ]

10月23日のJ2第42節・新潟戦に出場した町田のFW鄭大世
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 今季限りでの現役引退を発表した元北朝鮮代表でJ2町田のFW鄭大世チョンテセ(38)が6日、会見を行った。「今年が契約満了の年で、活躍できなければ来年行くところはないし、2桁取れなきゃやめると。6点だったし、ここでやめるのが美しいと思って決断した。すっきりしている」と振り返った。

 出身の朝鮮大は入学時、東京都リーグ3部。そこからスタートして川崎F入りし、ドイツのボーフムやケルン、韓国の水原を経て清水、新潟、町田でプレー。北朝鮮代表として10年W杯南アフリカ大会にも出場、「日本の育成とかけ離れたところでやっていて、そこまで行った。プロになるまで芝のピッチで練習したことはなかったし、ここまで下から上へ行った選手はいない。前人未踏、最高の人生だった」と続ける。やり残したことを聞かれると、「プレミアリーグでやりたかった。実はドイツにいたときにレスターからオファーが来たが、行けなかった。あとは一度も優勝できなかったこと」と加えた。

 今後については、韓国で芸能活動をする。水原時代に韓国の芸能事務所にも所属し、清水に所属していた17年には韓国のテレビ局のバラエティー番組にレギュラー出演したり、CMにも4本出ていたという。しかし「あまりにも忙しく、サッカーに集中したかった」と、芸能活動は中断したが、「スポーツ選手がテレビに出やすい環境ががあり、今がチャンス。トレンドが変わる前に、早く席を取っておかなくては」とこのタイミングでの引退決意につながった。日本と韓国を行き来して、韓国で芸能活動をしながら、日本でもサッカー解説をする考えもあり、将来は監督も夢見ているという。

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2022年11月6日のニュース