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日本代表選出の名古屋・相馬が躍動 突破力&守備力見せつけた!ドイツ遠征へ猛アピール

[ 2022年9月18日 06:00 ]

明治安田生命J1第30節   名古屋0―0広島 ( 2022年9月17日    豊田ス )

<名古屋・広島>前半、広島・満田(左)と競り合う名古屋・相馬
Photo By 共同

 ドイツ遠征(23日・米国戦、27日・エクアドル戦)に臨む日本代表に選出された名古屋MF相馬勇紀(25)が状態の良さをアピールした。広島とスコアレスドローに終わったが、得意の突破力や守備力を披露した。

 熾烈(しれつ)なサバイバルに生き残っていく覚悟を示した。「勝ちたかったので悔しいけど、体のキレも出ている。良い判断もできていた」と相馬。森保ジャパン合流前最後の一戦はスコアレスドローに終わったが、左サイドを何度もアップダウンしてチャンスを演出した。

 前半43分にはDFを翻弄(ほんろう)しながら左ミドルを放った。「出し手と受け手であと少しずつ合わせていければ」と口にしたが、後半6分と42分には縦への突破から決定的なクロスを供給。守備でも体を張り続けた。絶え間ない攻守のハードワーク。それはA代表のライバルとなる南野や三笘よりも勝っている部分だ。

 「人は失敗から学んで成長することもあれば、成功から学んで成長するものもある。その中で僕はどっちかいえば成功から成長してきた」。三菱養和SCユースに所属していた高校2年の13年に東京都選抜として国体優勝。そのときに初めてプロの世界が近づいていることを実感した。4位だった昨夏の東京五輪では全6試合出場で2アシスト。準優勝した19年のトゥーロン国際大会での経験を含め、1メートル66と小柄でも海外選手と戦えることを知った。そして国内組限定で臨んだE―1選手権で大会得点王とMVPを獲得。フルメンバーでの代表を射止め、W杯出場が見えてきた。

 「結果を出せば次につながる。現時点では一番下。抜けなければ先はない。自分で道を切り開いていきます」

 18日に離日。すでに気持ちも頭も、代表モードに切り替わっている。あとは全力でカタールの切符を奪い取りにいくだけだ。(飯間 健)

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2022年9月18日のニュース