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腰痛離脱の鹿島・荒木が4月以来の公式戦出場 「試合を決めたりする立場になりたい」

[ 2022年9月3日 21:36 ]

明治安田生命J1リーグ   鹿島2―2浦和 ( 2022年9月3日    カシマ )

鹿島・荒木
Photo By スポニチ

 腰痛に苦しんできた鹿島の背番号10が帰ってきた。MF荒木遼太郎(20)は2―2で迎えた後半33分、4月23日のルヴァン杯大分戦以来、約5カ月ぶりに公式戦のピッチに立った。「そんなに緊張することなく普通にプレーになじめた。まだ体力が戻っていないので、そこくらいですかね」と屈託のない表情で語った。

 昨季は36試合で10得点を挙げるなど、城彰二以来となる10代での2桁得点を達成。今季も活躍が期待されていたが5月に腰椎椎間板ヘルニアを発症して戦線を離脱。治療期間は約3カ月と診断された。リハビリ中は筋力トレーニングに取り組み、体は一回り大きくなった。すでに腰の痛みは全くないといい「2~3キロは増えた。少し重さは感じるけど、やっていれば戻る。マイナスには思っていないです。あとはゲーム体力を戻すだけ」と語った。

 トレーニングに合流できない期間、FW鈴木優磨(26)に助けられたという。コロナ禍で頻繁には食事には行けないが、クラブハウスではたわいもない話を一緒にするなど、常に気にかけてくれた。「ずっと面倒を見てくれたので、自分のメンタルも保てた。優磨君のおかげです」と笑顔を見せた。

 岩政体制となり、足下の技術に優れる荒木の起用も増えてくるとみられる。この日もトップ下でプレー。決定的な仕事はできなかったが、スムーズに試合に溶け込むなどセンスの高さを感じさせた。終盤戦の鍵を握る荒木は「まずはリーグもそうですけど、天皇杯は獲りたい。試合を決めたりする立場になりたい。そこの役割は自分だと思っている」と復活を期していた。

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2022年9月3日のニュース