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ゲンク・伊東純也 3戦連続アシストで逆転演出 欧州カンファレンスL出場決定戦へ

[ 2022年5月12日 05:00 ]

ベルギー1部中位プレーオフ   ゲンク3-2シャルルロワ ( 2022年5月10日 )

競り合うゲンクの伊東(右)とシャルルロワの森岡=ゲンク(共同)
Photo By 共同

 ベルギー1部ゲンクの日本代表MF伊東純也(29)は10日、中位プレーオフのシャルルロワ戦で後半30分までプレーし、3試合連続のアシストを決めるなど全3得点に絡む活躍で勝利に貢献。今季通算アシストを16とし、ランキングトップを快走する。チームは6位以上を確定させ、欧州カンファレンスリーグ出場権を懸けた決定戦出場を決めた。シャルルロワのMF森岡亮太(31)はフル出場した。

 イナズマ純也が敵将をもうならせた。伊東は中位プレーオフの第4節シャルルロワ戦で先発し、1アシストを含めて全3得点に絡む大活躍。チームの逆転勝利に大きく貢献し、ライバルを率いるエドワード・スティル監督は「伊東はスピードがあり、サイドを支配していた」と脱帽した。

 まずは0―1の後半10分だ。右サイドで相手DFと対峙(たいじ)すると、縦へ一気にスピードアップ。自身のマークを置き去りにして中央にボールを供給し、同点弾をお膳立てした。4分後には遠いサイドへのクロスでオウンゴールを誘発。さらに同20分、右CKのキッカーとして近いサイドの味方にピンポイントで合わせ、相手を突き放す3点目の起点となった。

 ベルギー杯で優勝したヘントを除く中位プレーオフ3チームのうち最上位が上位プレーオフ4位との欧州カンファレンスリーグ出場を懸けた決定戦に進む。チームはこの勝利で最上位が確定。欧州各国の強豪クラブと対戦できる貴重な場に進むための挑戦権をまずは手にした。

 ただ、後半27分の失点に絡んだ直後に股関節を押さえながらピッチに座り込み、そのまま途中交代。地元メディア「WALFOOT」は「試合後の会見でベルント・シュトルク監督は心配していなかった。次戦(15日)のヘント戦でも出場できるだろう」と報じている。勝ち進むには日本が誇る快足アタッカーの力は必要不可欠。6月には日本で代表戦も控える。今後に一抹の不安が残る形になった。

 ▽ベルギー1部リーグプレーオフ 18チームでレギュラーシーズン34試合を戦い、1~4位が上位、5~8位が中位プレーオフに進む。勝ち点はレギュラーシーズンの半分(端数切り上げ)を持ち越して総当たり2回戦計6試合を戦い、上位プレーオフ1位が優勝で欧州CL本戦出場権を獲得。両プレーオフの順位で欧州各カップ戦の出場チーム(予選含む)が決定する。

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2022年5月12日のニュース