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FC東京のスペイン人指揮官アルベル監督が100試合目の指揮「思い出深い試合になる」

[ 2022年4月22日 17:17 ]

FC東京・アルベル監督
Photo By スポニチ

 【福永稔彦のアンプレアブル】23日のルヴァン杯磐田戦でFC東京のアルベル監督が100試合目の指揮を執る。スペイン人指揮官は節目の一戦を前に「明日が100試合目になる。個人的にも、チームとしても思い出深い試合になると思う」と感慨深げに話した。

 スペインの名門バルセロナで育成部門のトップを務めた後、米MLSニューヨーク・シティーのヘッドコーチを経て、20年にJ2新潟の監督に就任。今季からFC東京を率いている。ここまで計99試合で采配を振り、J1リーグ戦は9試合4勝3分け2敗、ルヴァン杯は4試合1勝1分け2敗、J2リーグ戦は84試合32勝29分け23敗、天皇杯は1勝1敗の成績を残している。

 アルベル監督は印象に残る試合として3試合を挙げた。1試合目は新潟時代の21年3月27日の東京V戦。新潟がそれまで12試合で対戦し1度も勝てなかった苦手な相手を7―0と粉砕した一戦を「次の一週間は街を歩くと“よくやった”と声を掛けられた。新潟の人々の反応も含めて思い出深い試合だ」と振り返った。

 2試合目は新潟での1年目、20年9月9日の千葉戦。3―1と快勝したが「あの試合で初めて期待通りのプレーをピッチの中で表現できた」と内容的にも満足できる90分だったことを明かした。
 もう1試合は今年2月18日の今季開幕戦の川崎F戦。1―2で敗れたものの、敵地で前年王者を苦しめた戦いを「素晴らしい内容だった。チームのことを誇りに思う試合だった」と高く評価した。

 プロの監督としてのキャリアを日本でスタートさせたアルベル監督は「監督に興味を持った時に、新しい冒険を始めるならどこがいいかと考えた時に日本が頭に浮かんだ。監督経験のない私にオファーしてくれた新潟の是永社長には感謝している」と就任当時を回想した。

 そして「新潟では皆さんからリスペクトしてもらい、思い出深い2年間だった。今、東京でも多くの愛情を受けている。多くの人々に喜びを与えるためにタイトルを獲れたらいい」と自身にとって初のタイトル獲得への意欲をにじませた。(スポーツ部専門委員)

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2022年4月22日のニュース