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初の連覇見えた!藤枝順心 2年エース窓岩3戦連発で“V率100%”4強入り

[ 2021年1月7日 05:30 ]

<全日本高校女子サッカー選手権大会>修徳戦で先制ゴールを決め、チームメートと抱き合う藤枝順心の窓岩(右)
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 スポニチ後援全日本高校女子サッカー選手権は6日、兵庫県立三木総合防災公園で準々決勝4試合が行われ、2年連続5度目の日本一を目指す藤枝順心(東海2)は昨年と同カードとなった修徳(関東1)を1―0と返り討ちし、4強入りを決めた。FW窓岩日菜(2年)の3試合連続ゴールを最後まで守り抜く3戦連続の完封勝利。7日の準決勝はノエスタで帝京長岡(北信越1)と対戦する。

 真冬のピッチで雪国出身の17歳が均衡を破った。強風が吹き荒れ、気温も5度を下回った0―0の後半4分。FW窓岩は左サイドを抜け出したMF柳瀬楓菜主将(3年)とアイコンタクト。「楓菜さん(柳瀬)が持った時はチャンスだと思ってプレーしている。目が合ってここしかないと思った」と低い弾道の速いクロスにドンピシャで左足を合わせた。3戦連発の一撃が値千金の決勝ゴール。「憧れの全国でチームに貢献できているのは素直にうれしい」と笑顔がはじけた。

 福井県鯖江市出身。フットサルチーム・丸岡RUCKに所属した中学3年時には主将として日本一に輝いた。卒業後は「サッカーでも日本一を獲りたい」と藤枝順心サッカー部に入部。4度目の優勝を果たした昨年はベンチ入りも決勝はメンバー外となり、「応援席で悔しい思いをした」と人一倍強い思いで今大会に臨んだ。この日は順心対策を練り、カウンター中心で守備を固めた修徳に苦戦。その中で右サイドを打開し好機を演出するなど、フットサル仕込みの足技で何度も相手を翻弄(ほんろう)した。

 7日の準決勝はノエスタのピッチに立つ。「雰囲気も全然違うと思う。のまれないよう全員で頑張りたいです」と武者震いが止まらない。史上4校目、順心にとっては初の連覇へあと2勝。直近で4強入りを果たした16、18、20年はいずれも優勝で、V率は100%とデータも味方する。4戦連発が懸かる2年生エースは「目標はあくまで2連覇。4戦連発、得点王も視野に入れながら、3年生と一分一秒でも長い冬を過ごしたい」。聖地・ノエスタでも躍動する。

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