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“鹿島一筋23年”曽ケ端が引退!GKとしてJ1歴代2位通算533試合、27日に会見

[ 2020年12月25日 05:30 ]

鹿島の曽ケ端準
Photo By スポニチ

 鹿島は24日、元日本代表GK曽ケ端準(41)が今季限りで現役を引退すると発表した。27日にオンラインで引退会見を実施する予定。曽ケ端はクラブを通じ「僕は鹿嶋で生まれ育ち、始まりは1人のサポーターでした。このクラブで勝利のためにプレーし、引退できることを心からうれしく思います」とのコメントを発表した。

 98年に鹿島ユースからトップ昇格して以来、鹿島一筋で23シーズン。入団当時は同期のMF小笠原、MF本山、MF中田、MF山口、DF中村らと「鹿島のV6」と呼ばれ、小笠原、本山、中田とともに中心選手に成長した。GKとしてはJ1歴代2位となる通算533試合に出場。国内20冠の常勝軍団にあってリーグ7度、リーグ杯5度、天皇杯4度と計16冠獲得に貢献した。

 日本代表では、02年W杯日韓大会でメンバー入りするなど国際Aマッチ4試合出場。04年アテネ五輪はOA枠として出場した。また、16年のクラブW杯では決勝で強豪Rマドリードに延長の末に敗れたが、好セーブ連発で存在感を示した。

 近年は権純泰(クォンスンテ)や沖らの台頭で出場機会は減少。今季はリーグ1試合の出場にとどまっていた。それでも、チームの勝利のために尽くす姿勢は若手の手本となり、チームメートからの信頼も厚かった。鹿島の黄金時代を築き上げたレジェンドがまた一人、深紅のユニホームに別れを告げ、第二の人生を踏み出す。

 【曽ケ端の主な記録】
 ☆鹿島一筋23年 同一クラブに在籍した年数ではJリーグ最長。ドイツ専門サイト・トランスファーマーケットによると、今季の現役選手の中でも世界1位となっていた。

 ☆244試合連続フル出場 07年磐田戦から14年鳥栖戦まで連続フル出場を続けJ1記録を樹立。2位の西川周作(浦和)は昨季の鹿島戦で先発から外れ、225試合でストップした。

 ☆無失点試合数169(フル出場限定) 99年に初出場から2戦目の福岡戦で初完封。19年最終節の名古屋戦でJ1記録を169試合に伸ばした。2位は楢崎正剛の163試合。

 ☆最も得点を奪われた選手 オウンゴールを除きJ1で曽ケ端からゴールを挙げた選手は337人。最多は大久保嘉人の10点(C大阪で2点、神戸、川崎Fで4点ずつ)。チーム最多は名古屋の47点。

 ◆曽ケ端 準(そがはた・ひとし)1979年(昭54)8月2日生まれ、茨城県出身の41歳。鹿島ユースから98年に鹿島入り。正確なフィードを武器にJリーグ歴代5位の通算533試合出場。02年Jリーグベストイレブン。02年W杯日本代表、04年アテネ五輪代表。1メートル87、80キロ。利き足は右。

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