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南野 2G1Aの大暴れ 移籍後初の複数得点で猛アピール成功 クロップ監督「タキは最高」

[ 2020年9月26日 05:30 ]

イングランド・リーグ杯3回戦   リバプール7-2リンカーン ( 2020年9月24日 )

前半、ゴールを決め喜ぶリバプール・南野(中央)(AP)
Photo By AP

 リバプールの日本代表FW南野拓実(25)が24日に行われたイングランド・リーグ杯3回戦の3部リンカーン戦にフル出場し、2ゴール1アシストと大暴れした。移籍後初となる複数得点をマークし、7―2の勝利に大きく貢献。ユルゲン・クロップ監督(53)に「タキは最高」と言わしめ定位置確保に向けたアピールは大成功となった。

 今季公式戦初先発の南野が強烈なインパクトを残した。3トップの中央に入ると、1―0の前半18分にペナルティーアーク付近で右足を振り抜き、鋭いシュートをゴール右上に突き刺した。後半開始直後の1分には相手に猛然とプレスをかけ、周囲と連係しながらボールを奪う。そのままゴール前に詰めると味方のシュートのこぼれ球にいち早く反応し、右足で押し込みネットを揺らした。後半44分には味方の得点をアシスト。最後まで運動量を落とさず、攻守にチームをけん引した。

 クロップ監督は「今夜のタキ(南野の愛称)のパフォーマンスは最高だった。極めて傑出していた。本当に良かった」と大絶賛。特に前線での守備のスイッチ役の動きを高く評価し「プレッシングやカウンタープレスの場面で全てのリズムをつくった」と語った。

 地元紙リバプール・エコーは南野の特集記事を掲載し「リバプールの9番(フィルミノ)は少し心配しているかもしれない。フィルミノが序列の最上位にいるが、南野の良いパフォーマンスを考えると、ブラジル代表FWの立ち位置も絶対的とは言えない」と指摘。英紙デーリー・エクスプレスは「28日のアーセナル戦へ向け、最大のアピールをしたのは南野だ」とリーグ戦での活躍を期待した。

 ライバルはフィルミノだけでなく、ポルトガル代表FWジョタが加入したことでポジション争いは激しさを増している。それでも、南野がチーム内での立場を確立するため、意義深い90分間だったことに違いはない。

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