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リーグとクラブの明日のために!J1「7・4」再開は日程&金銭的にもギリギリの決断

[ 2020年7月5日 05:30 ]

<G大阪・C大阪>試合をすることで“助け合い”。大阪ダービーで肘タッチをするG大阪のキム・ヨングォン(左)とC大阪・都倉(撮影・後藤 大輝)
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 コロナ禍の影響で中断していたJ1は4日、約4カ月ぶりに一斉再開を迎えた。自然災害に備える予備日、ルヴァン杯開催などを考えれば、リーグ戦の全日程消化を目指す上で「7・4再開」はギリギリの線だったという。最悪のシナリオとして8月再開も想定したが、その場合、ルヴァン杯の開催を再考する可能性もあった。

 Jリーグが第一にリーグ戦の消化にこだわった理由は17年に10年2100億円で締結したDAZNとの放送権契約にある。試合数の消化が70%以下になれば放送権料は大幅減額の可能性があった。クラブ強化を目的とする配分金の原資でもあり、減額となればリーグ全体の弱体化につながりかねない。

 コロナ禍の影響は各クラブの経営面も直撃。ビッグクラブの浦和でも今年度、10億円規模の赤字を想定、FC東京も同7億~8億円を覚悟する。たとえ無観客でもリーグ戦を消化すれば放送権料やスポンサー収入の面は少なからずプラスになる。過密日程も、国際Aマッチデーの試合開催も「降格なし」とすることでのみ込んだ。

 今後、10日以後は政府の基本的対処方針に沿って制限付きで観客動員を目指す予定だが、ここ数日の感染状況をみると予断は許さない。それでもJリーグでは全力でリーグ戦完走を目指していく。

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