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安部、バルサ流で守備第一 背番10の自覚胸に攻撃へのリズム生む

[ 2019年12月27日 05:30 ]

キリンチャレンジカップ2019   U22日本代表―ジャマイカ ( 2019年12月28日    トラスタ )

バルセロナBで培った守備力でチームに勢いをもたらす安部
Photo By 共同

 バルサ流で19年白星締めだ。28日に親善試合ジャマイカ戦(トラスタ)を控えるU―22日本代表は26日、長崎市内で2部練習を行った。この日発表された背番号で「10」を与えられたMF安部裕葵(20=バルセロナ)は、スペインで叩き込まれた良質な守備からリズムをつくることを宣言した。

 慣れないシャドーのポジションで、何を意識するのか?そんな問いへの安部の答えは、意外だった。「今は攻撃よりも守備のことを考えている」。堂安や久保ら、シャドーを主戦場にする選手たちの多くが攻撃への貢献や活性化を口にする中、違った言葉を発した。

 世界最高峰の攻撃力を持つバルセロナで日々、指導を受けるのが守備面だという。「よく言われるのが良い攻撃をするよりも良い守備をする方が簡単。(前所属の)鹿島でもそうだったけど、バルサでも守備を言われている。良い守備をしてリズムをつくりたい」。良い守備が良い攻撃を生むというサッカー界の格言は、バルセロナのベース。言葉通り、紅白戦では前線からプレスをかけ続け、相手のミスを誘発するシーンが目立った。

 この日の午前練習終了後には森保監督と2人で10分間の“青空ミーティング”。安部は「特別なことは何も…プレーに限らず普段の海外の生活のこととかです。いつも通り自然体でやるだけ」と多くを語らなかったが、与えられた背番号10の意味と期待値の高さは誰よりも分かっている。

 「鹿島でも代表でも同じだけど、そういう(重い)番号であることは理解しています」

 9月の北中米遠征以来のU―22代表戦。自身が不在だった11月の親善試合コロンビア戦は0―2の完敗を喫した。だが安部は「(久保や堂安との)比較はしたことがない。自分らしくやるのが大事なんで」とひょうひょうと応じた。最激戦区のシャドーの位置で、自分の色を出して勝利に導く。

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2019年12月27日のニュース