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東京V 磐田契約満了の大久保獲りへ J1昇格への起爆剤 永井監督と“国見ライン”結成だ

[ 2019年12月25日 05:31 ]

磐田の元日本代表FW大久保嘉人
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 J2東京VがJ1昇格の切り札として、磐田の元日本代表FW大久保嘉人(37)の獲得に乗り出すことが24日、分かった。東京Vは今季、開幕から低迷して13位に終わり、クラブ創設50周年の節目の年を飾れなかったため、起爆剤となる選手を探していた。クラブ関係者は「ヴェルディのサッカーにフィットするはず」と話している。

 来季のJ1昇格に向け課題は得点力アップ。今季の総得点59点はリーグ7位ながら、リーグトップだった柏の85点と比較すると見劣りした。永井秀樹監督(48)のシステムは独特で、前線は2トップが両サイドに大きく開き、中央に「フリーマン」と呼ばれる選手を置く。勝敗の鍵を握るそのポジションを今季はFWレアンドロが務めたが、より決定力のあるストライカーの獲得が急務だった。

 大久保は川崎F時代の13年から3年連続で得点王になったが、今季は磐田で控えに回ることが多く、20試合に出場したもののわずか1得点。契約満了で退団し、移籍先を探している。それでもJ1通算最多となる185得点の決定力は抜群で、ここ一番の勝負強さにも定評がある。全体練習終了後も一人で黙々とシュート練習をするなど、サッカーに対する姿勢も若手のいい手本になる。永井監督は国見高の先輩で、気心が知れているというメリットもある。

 今季の大久保の年俸は1億円前後とみられているが、現在J2の東京Vは予算に限りがある。それでも根強い人気を誇る大久保を獲得すれば、観客動員やグッズの売り上げにも好影響を及ぼすことが予想されることから、近く正式オファーを出すことになる。

 ◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の37歳。長崎・国見時代から注目を集め、高校3冠を獲得。01年にC大阪でJリーグデビュー後、マジョルカ、神戸、川崎Fなどを経て昨季途中に磐田へ。日本代表としても10年W杯南アフリカ大会、14年同ブラジル大会でプレー。04年アテネ五輪にも出場した。1メートル70、70キロ。

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