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森保J アベックVならず完敗「今回の経験持って次の成長に」

[ 2019年12月19日 05:30 ]

E-1選手権   日本0-1韓国 ( 2019年12月18日    釜山 )

後半、声を出す森保監督
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 日本は最終戦で韓国と対戦し、0―1で敗れた。前半28分にMF黄仁範(ファンインボム)(23)に先制点を許すと、今大会初の無得点でタイムアップ。国内組に東京五輪世代14人を加えた若いチームで臨んだが、2大会連続の準優勝となった。なでしこジャパンと、初のアベックVはならず、19年最後のA代表戦で森保一監督(51)は厳しい表情だった。

 日韓戦らしい熱さが、日本だけに欠けていた。得点差「1」でも内容は完敗。A代表として初の日韓戦を終えた森保監督は言った。「韓国は圧力を持って激しく厳しく押し込んでくることは予想していた。そこを上回っていけなかったことは監督として、選手たちに準備の段階でやらなければならないことがあったと反省している」。猛省だった。

 開始から韓国の圧力に圧倒された。パスを出せばカットされ、攻め込めば一転、こぼれ球から強烈なカウンターを食らう。前半28分にはMF橋岡の判断ミスからショートカウンターを許し、最後はMF田中碧がマークを外されて失点。1トップのFW上田も相手ゴール前で精度を欠いた。

 劣勢続きの前半は、ピッチの中で修正に導く選手も皆無だった。後半から左ウイングバックに相馬を投入し、中盤に配球が光る大島を投入したことでようやく流れは少し好転した。「試合の中で戦える選手、そしてプレッシャーのかかった中で自分の良さを勇気を持ってチャレンジできる選手が分かった」と指揮官。それが唯一無二の収穫だった。

 A代表の戦力の底上げ、そして東京五輪世代との融合をテーマに戦い抜いた3試合。五輪世代は昨夏のアジア大会に続き決勝で韓国に再び敗れる苦い結果となったが、香港戦はその五輪世代が躍動した。「強さと技術のうまさを兼ねそろえていなければ国際大会では勝てない。今回の経験を持って次への成長につなげてほしい」。指揮官はこの経験を良薬に変えていくことを誓っていた。

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