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鳥栖がカレーラス監督解任、最下位低迷 リーグ戦5連敗 金コーチ代理指揮もまた無得点

[ 2019年5月5日 05:00 ]

明治安田生命J1第10節   鳥栖0―2大分 ( 2019年5月4日    昭和電ド )

解任されたことが分かった鳥栖のカレーラス監督
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 J1最下位に低迷する鳥栖のルイス・カレーラス監督(46)が解任されていたことが4日、分かった。関係者が明らかにした。カレーラス監督はこの日、敵地で行われた“九州ダービー”大分戦で「体調不良」を理由に突然の欠場。記念すべき令和初のゲームに、指揮官の姿はなかった。腹心のマルク・ボレイコーチ(38)、マリオ・マンセボフィジカルコーチ(34)もベンチ入りしなかった。成績不振による解任で、近く正式発表される見込みだ。関係者によると急きょ非公開となった1日から、練習に不参加だったという。

 元バルセロナ戦士のカレーラス監督は、ポゼッションサッカーでの攻撃的サッカーを掲げたが、リーグ戦10試合でわずか1得点。期待された得点力不足は解消されず、29得点でリーグワーストだった昨季より深刻化していた。

 試合では、昨季、降格危機のチームを残り5試合から指揮し、無敗で残留に導いた金明輝コーチ(37)が代行で指揮を執ったが、0―2で完敗。「率直に準備不足。ぶざまなゲームをして申し訳ない」。6試合連続の無得点、5連敗の苦しい状況に苦渋の表情を浮かべた。

 カレーラス監督不在を問われたFWフェルナンド・トーレス(35)は力なく「この試合に向け準備をしてきたし、自分たちのいいものをみせてプレーしたが、こういう結果になった」と話した。

 前節のホーム湘南戦に敗戦後、ミーティングでFW金崎夢生(30)が不満を爆発させ、温厚な鳥栖サポーターからもブーイングや罵声が飛ぶかつてない不穏な空気が漂った。だが、竹原稔社長は監督続投を明言し、カレーラス監督も次戦への意欲を見せていたが、解任という結果になった。大分戦後に竹原社長は「私は体調不良じゃないですよ」と指揮官不在の理由を煙に巻き「今日は何もしゃべりません」と状況説明を拒んだ。竹原社長が「劇薬」と形容した「監督解任」のカードは切られた。チームは再生を期し、リーグ戦残り24試合、ひたすら勝利を目指すしかない。

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