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「令和」の浦和で期待膨らむ“持ってる”イケメン・ドリブラー汰木

[ 2019年5月1日 05:30 ]

浦和のイケメンドリブラー汰木
Photo By スポニチ

 「令和」の浦和に欠かせない攻撃パーツになりつつある。MF汰木(ゆるき)康也(23)は縦への仕掛けを持ち味とする貴重なドリブラーだ。浦和でのデビューは3月のACL・ブリラム戦。途中出場ながら後半43分にはMF橋岡の駄目押し弾をアシスト。4月28日の清水戦では後半27分から今季リーグ戦初出場を果たすと終了間際の右クロスでFW興梠の得点をアシスト。これがJ1で「平成最後のアシスト」となり“持ってる”一面もみせた。

 切れ味の鋭いドリブルは自己流で磨いている。「自分にはマラドーナのような5人抜きは出来ない。真似は苦手ですし。緩急とボールタッチ、あとは自分の感覚ですね。縦に人を抜いて行くのが理想。自陣でもらっても相手陣内まで行ってシュートを打ちたい」と話す。シンプルに相手が一番嫌がるプレーを求めているという。

 今季の浦和は守備からリズムを作る試合運びが多く、前半を堅守で耐え、後半勝負が勝ちパターン。「個」で縦に仕掛ける場面は少ない。汰木は「1つ、攻撃のパターンを変えられれば」と話す。浦和での初ゴールはまだだが、アシストなど目に見える結果が出始めたことで「自信になっています」。着実に階段を昇っている。

 横浜の下部組織で育ち、山形を経て今季から加入した浦和だが、実は“赤い糸”で結ばれていた。まだ横浜のジュニアユース時代、日産スタジアムでの浦和戦でボールボーイを務めたことがある。「原口元気選手が新人の頃で若いのに活躍する姿や、サポーターの迫力に圧倒されました。マリノスのトップ昇格が目標でしたが、あの頃から“次はレッズ”と思うようになっていました」。今、汰木は背中に「24番」を背負う。かつて原口も付けた背番号だ。

 まだ途中出場がほとんどだが、ベンチにいる間もピッチへ注ぐ視線は鋭い。「(興梠)慎三さんのプレーは良く見ています。ベンチで見ていても感覚が合うので。(柏木)陽介さんもそうですが、目が合ったときの感覚が合います」。ピッチに立つ前から攻撃面では同じ絵を描き、出番に備えている。スラッとした長身と甘いマスクで人気も上昇中。「令和」でブレークが期待される1人に間違いない。(記者コラム・牧野 真治)

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2019年5月1日のニュース