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札幌DF進藤 千金弾!都倉“止めて”連敗も止めた

[ 2019年4月14日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節   札幌1-0C大阪 ( 2019年4月13日    ヤンマー )

<C大阪・札幌>決勝ゴールを決めサポーターの声援に応える札幌DF進藤(撮影・後藤 正志)
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 札幌は13日、ヤンマースタジアム長居でC大阪と対戦し、後半35分にDF進藤亮佑(22)がCKから頭で合わせ1―0で勝利した。今季初得点となる決勝弾で、チームはリーグ戦の連敗を3でストップ。10日のルヴァン杯湘南戦から中2日で主力4人を先発出場させ、公式戦2連勝を飾り悪い流れを断ち切った。

 進藤が前エースを封じ、値千金の一発も決めた。均衡を破ったのは後半35分。DF福森の右CKにファーサイドへ走り込み、頭で完璧に合わせた。

 「他の選手が相手をブロックしてくれて自分のところにスペースがあった」。ワンバウンドしたボールは昨季まで札幌のエースだったFW都倉の体をかすめゴールに吸い込まれた。

 ゴール後には喜ぶ進藤をチームが“無視”するお約束のパフォーマンス。「誰も来なかったので、(足を出していた)ロペスのゴールかと思ったんですけど」。冗談めかした背番号3は前後半に1本ずつ、都倉のシュートを体を張って防ぐなど本職の守備でも貢献。前半の早い時間帯に失点を重ねた3連敗から見事に修正した。

 強い思いが実を結んだ。チームは6日の大分戦に敗れ、ペトロヴィッチ監督2年目で初の3連敗。窮地を救うべく進藤はこの1週間、練習から福森に「CKは自分に蹴ってほしい」と言い続けた。「最近はCKがパンチングされてたので、マイナス気味でもいいからファーの俺を見ろと」。土壇場に2人が有言実行してみせた。

 昨季はフィールドプレーヤーではクラブ史上初の全試合フル出場を達成し、DFながら抜群の身体能力を武器に4得点と高い攻撃力を見せた男の今季初得点で勝利した。「ある意味、札幌ぽくない勝ち方。でもセットプレーで1―0で勝つのが上位にいくチーム」。今季初のセットプレーから直接合わせた貴重なゴールは、負の流れを確実に変えた。

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2019年4月14日のニュース