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小笠原氏 改めて鹿島サポに感謝「不器用な自分を…」 40歳バースデーにアントラーズ功労賞受賞

[ 2019年4月5日 19:06 ]

<鹿島・名古屋>引退のあいさつをする小笠原満男氏(撮影・篠原岳夫)
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 J1の鹿島は5日、昨季限りで現役を引退した元日本代表MF小笠原満男氏の「アントラーズ功労賞」を授与式を、明治安田生命J1第6節・名古屋戦(カシマ)キックオフ前に行った。

 この日は小笠原氏の40歳の誕生日。大きな小笠原コールが沸き起こる中、ピッチに登場した同氏は、記念プレートを贈られると「このような素晴らしい賞をいただき大変光栄でございます。この賞をいただけたのも、これまで応援しに来てくださったみなさんのおかげです」とあいさつ。現役引退の報告をカシマスタジアムのサポーターの前で行えていなかったことに謝罪し、「これまでこんな不器用な自分を、そして鹿島アントラーズを応援していただき、本当にありがとうございました」と改めて現役時代のサポートへの感謝の思いを口にした。

 今季からは新設されたクラブのアカデミーアドバイザーに就任。「これからはアカデミーアドバイザーとして、アントラーズのアカデミーでプロのサッカー選手を夢見ている子どもたちの中から、一人もでも多くピッチに立たせてあげられるようサポートしていきたい」と抱負も語った。

 小笠原氏は1998~2005年、2007~2018年に鹿島に在籍。クラブはその受賞理由について「『ゴールデンエイジ』と呼ばれた1998年加入組の1人で、計17個の主要タイトルをクラブにもたらした。司令塔として試合の流れを的確に読む能力に秀で、1999年のワールドユース選手権では準優勝に貢献。FIFAワールドカップは2002年と2006年に、2大会連続出場を果たした。2006年のイタリア・メッシーナ移籍を経て、2007年アントラーズ復帰を果たし、以降は攻守の要となるボランチを主戦場にチームをけん引。クラブ悲願のAFCアジアチャンピオンズリーグ果たした2018年にスパイクを脱いだが、今季からアカデミーアドバイザーに就任し、今なおクラブに尽力し続けている」としている。

 「アントラーズ功労賞」はクラブの発展に寄与した人物をたたえるため2008年に制定。功労賞受賞者はカシマサッカーミュージアム内にある「アントラーズ殿堂」に掲額され、小笠原氏は18人目の受賞者となる。

  【アントラーズ功労賞受賞者】
  秋田豊、新井場徹、アルシンド、オズワルド・オリヴェイラ、黒崎久志、ジーコ、ジョルジーニョ、相馬直樹、ダニー石尾、トニーニョ・セレーゾ、中田浩二、名良橋晃、長谷川祥之、ビスマルク、本田泰人、宮本征勝、柳沢敦(五十音順、敬称略)

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2019年4月5日のニュース