“兄弟Ｖ”狙う！青森山田ＤＦ三国　集大成の決勝「完封したい」

第９７回全国高校サッカー選手権決勝   青森山田―流通経済大柏 （ 2019年1月14日    埼玉ス ）

練習中、持ち前の高さを武器にゴールを攻める青森山田・三国ケネディエブス（撮影・高橋　雄二）
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　青森山田のＵ―１９日本代表ＤＦ三国は「決勝では完封したい」と高校生活の集大成となる大舞台へ意気込んだ。１７年に全国制覇した尊敬する兄スティビアエブス（２０＝順大）に肩を並べる優勝を目指す。

　迎える決勝戦は借りを返す場でもある。準決勝の尚志戦では３―３のまま終了の笛を聞き、ＰＫ戦に突入。２人目のキッカーとして登場したものの、シュートは枠を外れた。「負けるかと思ったが（ＧＫの）飯田が止めてくれた」。窮地で仲間に助けられた分、「今度は自分がチームを救う」という気持ちは強い。

　兄からは試合後に「ヒヤヒヤさせるな。決勝は頑張れ」と激励メールが届いた。そんな兄は２年前の優勝時に準決勝で得点しており、三国は「自分も準決勝で点を決めた。良い“ジンクス”になれば」とニヤリ。Ｊ２福岡に入団が内定している超高校級ＣＢは“兄弟Ｖ”を手土産にプロの扉を叩く。

　◆三国（みくに）ケネディエブス　２０００年（平１２）６月２３日生まれ、東京都出身の１８歳。青森山田中時代に全国大会制覇を経験。身体能力と長身を生かして空中戦で絶対的な強さを見せる。Ｊ２福岡に入団内定。好きな選手はスペイン代表ＤＦセルヒオラモス（Ｒマドリード）。１メートル９２、８０キロ。利き足は右。